刺身は何歳から食べられる? 子供に刺身を食べさせる際の注意点

2022.05.18

刺身は何歳から食べられる? 子供に刺身を食べさせる際の注意点

離乳食が完了したあかつきには、すぐにも子供に代表的な日本料理である刺身や寿司を食べさせたいと考える親御さんは多いでしょう。しかし、小さい子供に刺身を食べさせて良いのか、生魚など生ものは避けるべきなのかなど、身体のことを考えて不安や疑問をいだく方も多いはずです。

この記事では、刺身は何歳から食べて良いのか、子供に刺身や生魚を食べさせる際の注意点について解説します。

刺身は何歳から食べても良いの?

お刺身は何歳から食べさせて良いのか、刺身を食べさせる年齢の目安について紹介します。

離乳食が完了しても避けるのが無難

子供が1歳を過ぎると離乳食が完了する時期になり、大人と同様のメニューを食べさせたいと考える方もいらっしゃるでしょう。しかし刺身の場合、生で魚を食べることになるため、寄生虫や細菌の感染といったリスクに目を向ける必要があります。

子供は大人と比較して細菌に感染しやすく、子供が食中毒になると重症化するリスクがあります。新鮮な生魚であっても、「1歳を過ぎたから」という理由で刺身を食べさせないようにしましょう。

また、生魚に包丁を入れた刺身だけではなく、生の魚を使ったサラダやちらし寿司にも注意が必要です。

刺身や生魚を食べさせるのは3歳以降が理想

大人と同じように消化器官が発達するのは10歳頃です。しかし、日本食の代表ともいえる寿司や刺身を10歳になるまで食べさせないというのは難しいケースもあるでしょう。

明確な医学的根拠があるわけではありませんが、日本の食品安全委員会が目安として、フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)の「水産物を食べることについて勧告及び提言」を紹介しています。

これによると、3歳未満の子供は「生魚や加熱不十分な魚および燻製は食べない」ことが推奨されています。妊婦や免疫が低下している人も同様とされています。

小さな子供が刺身を食べない方が良い理由

小さな子供が刺身を食べない方が良い理由

小さなお子さんに刺身や生魚を食べさせることで、具体的にはどういったリスクがあるのでしょう。ここからは、小さなお子さんに刺身を食べさせない方が良いと言われる理由を3つ紹介します。

食中毒のリスク

生魚には、海の中に存在する雑菌による食中毒のほか、寄生虫が原因の食中毒に罹るリスクもあります。子供は大人と比較すると抵抗力が弱く、食中毒になると命に関わるケースもあるため注意しなければなりません。

そのため、ある程度体力・免疫力がつく3歳ごろから食べさせるのがおすすめとされています。

咀嚼機能が未発達

刺身のなかでも、タコやイカといった種類は身が硬いため、子供が噛みきれずに喉に詰まるリスクがあります。また、食べ物をしっかり噛まずに飲み込む癖がついてしまうということもあるでしょう。そのため、3歳以上であっても、食べやすい柔らかさやサイズにカットしたり、筋を切ったりすることが大切です。

さらに、歯が生えていても噛み合わせが悪く、硬いものが噛めないケースも少なくありません。しっかりと咀嚼する習慣をつけるためにも、年齢に適した柔らかさの刺身を食べさせましょう。

塩分が多い

刺身のなかには、塩分が多いものや、醤油をつけて食べることで塩分を摂りすぎてしまうこともあります。日本人の場合、2歳までの子どもの塩分摂取量の目安はおよそ3gです。

例えば、イクラが乗ったお寿司を食べた場合、2巻でおよそ1gとなり、加えて醤油をつけて食べることによって、塩分摂取量の目安を超えてしまうことがあります。小さい頃から塩分を摂りすぎると生活習慣病につながるため、たくさんの量を食べさせないように注意が必要です。 

子供に刺身を食べさせる際の注意点

子供に刺身を食べさせる際の注意点

子供にお刺身を食べさせる際には、体調不良を起こしたり食中毒になったりしないよう注意を払う必要があります。そこで、お子さんに刺身を食べさせる際の注意点について4つ紹介します。

脂質と添加物

刺身の中でも、トロについては脂質が多く、内臓に負担がかかります。そのため、子供にマグロを食べさせる場合にはトロではなく赤身の部分を食べさせましょう。

なお、スーパーで販売されているマグロのたたきは、変色を予防するための酸化防止剤が使用されていたり油が使われていたりするケースがあります。成分内容を確認し、添加物が使用されていないことを確認してから食べさせることも大切です。

体調が良好な日に食べさせる

刺身を食べさせる際には、子供の体調が良い日にしましょう。大人でも、体力がなく疲れている時には免疫力が低下しており、食中毒を起こすリスクも高くなります。

子供の場合は大人よりも食中毒を起こしやすいため、疲れている日や体調が悪い日ではなく、元気な時に刺身を食べるようにしましょう。

少しずつ与える

刺身の種類によっては、アレルギーを引き起こすことがあります。アレルギーがないかどうかを確認するためにも、少しずつ食べさせることが大切です。また、子供は消化器官が発達しておらず、1回にたくさんの量を食べさせると消化不良で下痢や嘔吐などを引き起こすことがあるため、注意しましょう。

大人は免疫力があるため、特段新鮮なものでなくても健康を害する確率は低いですが、子供は免疫力が低いため、新鮮ではない生魚を食べると体調不良を起こすことがあります。そのため、鮮度が良い刺身を食べさせるようにしましょう。

無理に食べさせない

好き嫌いをなくすために刺身を食べさせたいという場合でも、子供が嫌がるようであれば無理して食べさせるといったことはやめましょう。魚介類を食べられないという理由で栄養が大きく偏るわけではないため、子供が刺身に興味を持ったり、食べたいと言ったりした場合に与えることが大切です。

刺身は下ごしらえをすれば子供にも食べさせやすい

刺身は、子供でも食べやすいように下ごしらえをすることが大切です。例えば、マグロは沸騰したお湯に入れて軽く茹でて、水気を切り小さくカットします。小さくカットしても食べにくいようであれば、すりつぶして食べさせましょう。

また、鍋ではなく電子レンジで下ごしらえをすることも可能です。耐熱容器に刺身と水を大さじ1杯程度入れて、ラップをして30秒温めます。また、刺身はすり潰しておかゆに入れると食べさせやすいでしょう。

下ごしらえが面倒ならプロに任せるのがおすすめ

下ごしらえが面倒ならプロに任せるのがおすすめ

刺身の下処理をするのが面倒、子供が食べやすいように処理するのが難しい・不安だという場合には、プロのシェフに依頼する方法がおすすめです。刺身に醤油を付けて食べるだけではなく、ちらし寿司や巻き寿司など子供が楽しく食べられるメニューをオーダーするのも良いでしょう。

プロに依頼すれば、新鮮な魚を見極めて、正しい下処理をしてもらえるため、初めて子供に刺身を食べさせるという場合でも安心です。

3歳を過ぎたら刺身デビュー!新鮮で美味しい刺身を食べさせよう

刺身は、3歳ごろを目安に、それ以上になってから食べさせるようにしましょう。また、特に初めて刺身を食べる場合は、子供の体調が良い日に、新鮮な刺身を食べさせる必要があります。

寿司や刺身は日本が世界に誇る食品です。生魚は危ないからと10歳くらいになるまで食べさせないというのも1つの方法ですが、上記の方法や注意点をしっかり守り、安全な状態で少しずつ慣れさせることも大切です。

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