「いただきます」の意味とは?韓国語・英語・中国語で伝える方法

2022.05.06

食事を始める前に「いただきます」という言葉を何気なく使っている人は多いでしょう。

この記事では、「いただきます」という言葉にどのような意味が込められているのか、またその意味を英語・中国語・韓国語で伝えるには何と言うべきなのか、そもそも海外にそうした言葉やそういうことを言う習慣があるのかについて解説していきます。

食事の前の「いただきます」の意味

いただくという言葉は、「もらう」「食べる」の謙譲語として使用されます。

「いただく」は漢字にすると「頂く」です。これは神様や自然、目上の人から恵まれた・与えられたものを、頭の上に掲げて感謝の意を表わす行動から来ています。

「いただきます」に込められた感謝の気持ちとは?

食事の前に手を合わせて「いただきます」という行為は感謝の気持ちを表わしますが、その感謝とは何に向けた、どういう意味の感謝なのでしょう。

食べ物に対する感謝

「いただきます」という言葉に込められた感謝の意としては、まずは食べ物そのものに対する感謝が挙げられます。

人は生きるために食事をしますが、肉も魚も、野菜や穀物も、いずれも命を宿したいきものです。生きるエネルギーを得るために他の命をいただく、そのことへの感謝があります。

食べ物に関わった人たちへの感謝

また、食事が自分の目の前に来るまでに関わった人たちへの感謝の意味もあります。

食事を作ってくれた人はいうまでもなく、お米を作ってくれた人や家畜を育ててくれた人もそうですし、食材を運んでくれた人、食材を購入してくれた人にも感謝の気持ちを持つことが大切です。

「いただきます」は英語で何と言う?

英語には「いただきます」という気持ちを表わす言葉はなく、「さあ、食事を始めよう」と促す言葉や、出された料理の感想を言い合う言葉があります。

食事を提供する立場であれば「食事をしましょう」と促し、提供されるのであれば「美味しそう」と伝えるのが一般的です。

英語で「食事をしましょう」と言う場合はシンプルに「Let’s eat.」でOKす。

食事を提供された際に「おいしそうですね」と伝えるには「Looks delicious」などの言葉があります。「いただきます」という意味で「let’s eat」、「ごちそうさま」という意味で「I’m done.」(食べ終わりました)という言葉を使っても不自然ではありません。

ただし、いずれの言葉も日本語の「いただきます」「ごちそうさま」とは異なり、食事の開始と終わりを表わす言葉です。命や食事に関わってくれた人たちへの感謝を表わす言葉ではないため、気持ちの表現としては少々物足りないと感じることがあるかもしれません。

韓国語で「いただきます」を言う機会は少ない

韓国語で「いただきます」と表現したいときには「잘 먹겠습니다.(チャル モッケスムニダ)」と伝えます。

「겠」は意思表示をする際に使われており、잘(チャ)は「とても(よく)」という意味があります。

먹겠습니다(モッケスンニダ)は「食べます」という意味があるため、「今から食べる」を表現する際には「먹겠습니다(モッケスンニダ)」と言います。

韓国では、基本的に「いただきます」の挨拶を重要視しておらず、調理した人やご飯をご馳走してくれる人がいないときには、「いただきます」は言わなくても問題ありません。韓国語の「잘 먹겠습니다.(チャル モッケスムニダ)」は、ご飯を作った方やご飯をご馳走してくれる方への感謝を表す言葉だからです。

さらに、調理をした人やご飯をご馳走する立場だったとしても、感謝を示す相手がいないため「いただきます」は言いません。

中国語では「いただきます」を言わない

中国語に「いただきます」という言葉はありません。食事の前の挨拶は無く、すぐに食べ始めることが一般的です。どうしても挨拶をしたいときには、「我要开动了」「我要开饭了」を使います。

「我要开饭了(ウォ イャォ カイ ファン ラ/Wǒ yào kāifàn le)」、「我要开动了(ウォ イャォ カイ ドン ラ/Wǒ yào kāidòng le)」は、「はじめます」という意味の言葉です。そのため、中国語で「いただきます」と挨拶をしたい場合には「今から食事をはじめます」という意味を込めて「我要开饭了」や「我要开动了」と言うと良いでしょう。

しかし、中国では食事の前に挨拶をする風習はないため、何も言わなくても問題ありません。食事のきっかけや会話のきっかけとして、何かひとこと言ってみるという感覚で使うのがおすすめです。

「いただきます」の意味が込められた言葉で挨拶をしよう

日本語の「いただきます」には、食材そのものの命をいただくこと、食事を作ってくれた相手への感謝やお礼の意味が込められています。昔から使われている挨拶で、「いただきます」を言わないことはマナー違反です。

しかし、海外には「いただきます」という言葉はないため、どうしても挨拶をしたいときには代わりとなる言葉を伝えましょう。

元々食前の挨拶の風習がないことから、挨拶をしなかったとしてもマナー違反にはなりません。外国の方と食事をするシーンがある場合は相手の国の言葉で「いただきます」に代わる表現をするか、あえて日本語で挨拶をして文化交流をするのもおすすめです。

シェフくるをご利用の際にも、料理を作ったシェフや命をいただく食材に対して笑顔で感謝の気持ちを表現してみてくださいね。

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