お彼岸の時期には実家に帰省し、親戚や家族とお墓参りに行きたいという方も多いのではないでしょうか。「お彼岸(ひがん)というワードは耳にしたり使用したりしても、お彼岸入りやお彼岸明けはいつなのか、お彼岸とはどのような意味なのか詳しく知らないという方も多いでしょう。
そこで、2021年のお彼岸入りと彼岸明けの時期、お彼岸の時期に何をするのかについて詳しく解説します。
目次
彼岸入りと彼岸明けはいつ?どのように決めるのか
彼岸入りや彼岸明け、お彼岸の期間とはどのように決められているのかを詳しく紹介します。
お彼岸の期間はいつ?
春分の日と秋分の日を中心として、前後の3日間を合わせた合計7日間がそれぞれのお彼岸の時期です。春分の日と秋分の日は祝日であり、毎年2回行われる閣議で翌年の祝日が決定します。
2021年の春のお彼岸はいつ?
2021年の春分の日は3月20日のため、3月17日が彼岸入り、3月23日が彼岸明けです。2021年秋のお彼岸は、秋分の日が9月23日のため、9月20日が彼岸入り、9月26日が彼岸明けとなります。
お彼岸の期間に行うべきこと
彼岸入りに親戚や家族で集まって仏壇を掃除したりお墓にお参りしたりという方が多いです。しかし、仕事や家事が忙しく、実家の家族に任せているため、お彼岸の時期に何をするのか詳しくは分からないというケースも少なくありません。
お彼岸の時期にするべきことに関しては、知識だけでも持っておくと良いでしょう。そこで、お彼岸の時期にどのようなことをするのか紹介します。
仏壇とお墓を掃除する
彼岸入りをしたら、最初に仏壇とお墓の掃除を行うことが一般的です。自宅に仏壇がある場合は仏壇を掃除し、お墓は汚れを拭き取り水洗いします。
日頃、お墓参りの際には簡単に拭き掃除するだけという方でも、彼岸入りを迎えたら細かい汚れまでしっかりと落としましょう。墓石のほか、周りも綺麗に掃除をする必要があります。
お供え物を用意する
仏壇とお墓にお供えするお菓子やお花を用意します。お墓にお供えするものは果物やおはぎ、お餅などが一般的です。
なお、食べ物をお供えする場合には、比較的賞味期限が長い食べ物を選ぶこともポイントです。お供え物は特にルールが決まっているわけではないため、亡くなった人が好きだった食べ物を用意するのも良いでしょう。
お彼岸の時期には何を用意する?最適な料理とレシピ
お彼岸の時には、お墓にお供えする食べ物のほか、仏壇には精進料理をお供えすることが一般的です。しかし、お彼岸に最適な精進料理は何か分からない、家族で一緒に食べられる料理が良いという方も多いでしょう。そこで、お彼岸の時期に用意すべき料理と、家族で楽しめる料理について紹介します。
お彼岸の時期に作る精進料理とは
精進料理は、魚や肉を使用しない料理を指します。仏教では生き物を食べることを避けるために魚や肉を仏壇に供えないという慣わしがあるため、お彼岸の時期に仏壇に供えるのは精進料理が最適だとされています。
しかし、魚や肉を使用しないと、魚で出汁をとった料理はお供えできないということになります。さらに、卵も使用できません。
本格的な精進料理を作って供える場合、出汁はキノコや海藻を使用しますが、家庭で精進料理を準備するのであれば「魚や肉を一切使用しない」とこだわる必要はないでしょう。また、調味料に動物肉や魚や肉が含まれていても問題はないといえます。
お彼岸のおすすめ料理①:天ぷら
お彼岸の時期に家庭で食べる料理としておすすめなのは、野菜を使った天ぷらです。魚や肉を使用しない野菜の天ぷらにして、旬の食べ物を使用すると良いでしょう。
春の彼岸の時期には、たらの芽やタケノコ、秋の彼岸の時期にはナスやキノコなど様々な食材を使用するのがおすすめです。天ぷら料理は見た目が華やかになるため、親戚同士で集まる時のおもてなし料理としても最適でしょう。
お彼岸のおすすめ料理②:ちらし寿司や炊き込みご飯
家族や親戚に、育ち盛り子供や男性が多い場合、精進料理ではお腹を満たせないというケースもあります。魚や肉を使用したいつも通りの食事を準備しても良いですが、お彼岸の時期にご先祖様と同じ食事を楽しみたいという場合には、お米を使った料理をアレンジしましょう。
レンコンや椎茸、海苔などを使って、お彼岸の時期ならではのちらし寿司を作るのがおすすめです。また、キノコやワカメを入れた炊き込みご飯もボリュームがあり、子供や男性が多い家庭に最適でしょう。
お彼岸のおすすめ料理③:漬物やおひたし
仏壇に供える料理は、小鉢をたくさん用意しなければならないというイメージを持つ方も多いでしょう。いくつもの料理を作る時間がない、どのような料理を作れば良いのか分からないという場合には、市販の惣菜や、漬物などを盛り付けても問題ありません。重要なことは、ご先祖様へ感謝の気持ちを込めてお供えをすることです。加えて、ご飯や味噌汁も添えれば十分でしょう。
お彼岸の料理はプロに依頼するのもおすすめ
見た目が鮮やかでボリュームのあるものを作れば、家族みんなが楽しめる精進料理になるでしょう。しかし、仏壇やお墓に供えるものと、家族や親戚で食べるものをそれぞれ別で作るのは手間がかかるため、レシピを工夫する必要があります。
料理を作るのが大変だという場合には、プロの和食料理人に食事の準備を依頼する方法もおすすめです。シェフくるでは、さまざまなシェフが登録しており、公式サイトで日時とシェフを指定するだけ。食材の用意もシェフがしてくれますし、料理後の後片付けもおまかせできます。家族や親戚が集まり慌ただしくなり、ご先祖様へ感謝の気持ちを持つ余裕がなくなるという場合には、料理だけでも代行してもらうのが良いでしょう。
お彼岸の時期には家族とゆっくり過ごそう
彼岸入りと彼岸明けの日にちを確認したら、お墓参りや家族での食事などの行事についてもチェックしておきましょう。お彼岸の時期には精進料理を食べ、家族との時間をゆっくり過ごすことが大切です。