飲食店で料理人として働いている人のなかには、フリーランスとして、あるいは副業として働く出張料理人(出張シェフ)の仕事に興味がある人もいるでしょう。
出張料理人とは、その名の通り依頼された場所に出向いて料理をする人のことです。
出張料理人になってみたいと考える人が持つ疑問には、次のようなものがあります。
- 出張料理人になるのに別途資格や許可は必要?
- 出張料理人として働くメリットとデメリットを知りたい
- 出張料理ってどんなシーンで求められる?
この記事では、上記の疑問に答えながら、出張料理人になるにはどうすればいいのかを詳しく説明していきます。
また、多くの出張料理人と関わるなかで得られた、出張料理人として成功するコツもあわせて紹介します。
目次
出張料理人になるには資格が必要?
出張料理人として働くにあたって、特に資格や届出は必要ありません。出張料理人は飲食店とは異なり、食品衛生管理者や調理師免許を取得していなくても働くことが可能です。法律上の届出や必要な資格等も定められていないため、料理の技術を持つ人が転職や副業を検討した際、すぐに働き始められることが、出張料理人になることの大きなメリットと言えます。
ただし、「シェフくる」の場合はもちろんそうですが、出張料理人と利用者をマッチングする多くのサービスでは、出張料理人として登録する前に審査を受ける必要があります。そこでは経験がモノを言いますし、資格が考慮されることもあるでしょう。
出張料理人として働くメリット
飲食店で勤務せず、あるいは副業で出張料理人として働くことのメリットについて紹介します。
働く時間を自由に決められる
出張料理人として働く場合、本業やプライベートを優先したり、働く時間を自分で調整できる点が大きなメリットとして挙げられます。本業が休みの日や週末だけ働くなど、無理のないペースで収入を増やすことができます。
メニューを自分で決められる
飲食店で働いている場合、メニューは基本的にお店で考案されたものになります。自分の好きなメニューや得意な料理を自由に作れるわけではありません。
大きなお店などでは持ち場が決まっていて、メニューの一部のみをずっと作り続けることもあるでしょう。
その点出張シェフであれば、自分で全てのメニューを考案・調理してお客様に提供することができ、大きな達成感を得ることができます。
自分のスキルを評価してもらえる
飲食店で働く場合、一部オープンキッチンの店などもありますが、基本的に料理人はキッチンの中で作業をしており、お客様と触れ合うことはありません。
しかしこれでは、「食べた人に喜んでもらう」、という料理人の1番の喜びを直に感じることができません。
出張料理人であれば、出張する場所にもよりますが、多くの場合お客様の間近で調理をし、料理をふるまうことができます。
お客様の反応を間近で見て、感想や評価を聞き、それを糧として料理の腕を磨いていくこともできるでしょう。
食材のロスを減らせる
飲食店は、食材の管理をしっかり行っていても、来店数を正確に把握することはできないため、廃棄は避けられません。その点出張料理人であれば、あらかじめお客様の人数やメニューの内容が決まっていますので、必要な分だけ調理し、ロスを限りなくゼロにすることが可能です。
出張料理人として働くデメリット
副業として出張料理人を始めた場合でも、本業と同様に仕事の質を上げていかなければ収入は増やせません。 リピート率が鍵になるのは店舗以上かもしれません。自分が作った料理を目の前でお客様が食べるわけですから、「副業だから」と言い訳はできません。裏を返せば、それだけやりがいのある仕事であり、質を上げることでリピート率を高め、それが自身の収入にも直結して、十分に稼げる仕事でもあるということです。
また、スケジュール管理を自分でやる必要がありますので、その辺りが苦手な人は少し苦労するかもしれません。
出張料理人の代表的な利用シーン
出張料理人がよく招かれる代表的な利用シーンを紹介します。一般の飲食店とは客層が異なりますので、メニューの組み立てなどの参考にしてください。
家族の誕生日
最も多い利用シーンといえるのが家族の誕生日です。ご両親とお子さまあわせて3〜6人程度で、いつもとは少し違ったごちそうを食べたい、というニーズがあります。
結婚記念日
結婚記念日も人気の利用シーンです。特に奥様が妊娠中で生ものNG、小さなお子さまがいて外出が難しいなど、レストランでごちそうを食べるのが難しいシーンでの利用が目立ちます。
還暦やお食い初めなど年齢のお祝い
還暦、古希、お食い初め、初節句、成人式など年齢のお祝いの需要もあります。
その他の利用シーン
クリスマスなど季節のイベント、パーティー、家飲みなど、さまざまなシーンでご利用いただいています。
出張料理人として仕事を成功させるためのコツ
転職をする場合でも副業として働く場合でも、出張料理人として仕事を成功させ、効率良く利益を上げるために必要な心構えとコツを紹介します。
経験を積みスキルを上げる
飲食業界は仕事がハードで、退職者も多いことが特徴です。しかし、無理のない範囲で、可能な限り飲食業界で経験を積み、料理人としてのスキルを磨く必要があります。 基本的な経験やスキルを身につけたうえで、出張料理人として新しいチャレンジをしましょう。自分の望む働き方をするためにも、基礎を身に着ける努力をすることが大切です。
セルフプロデュース力を上げる
高いスキルを持っていても、それがお客様に伝わらなければ注文にはつながりません。セルフプロデュース力も出張シェフに不可欠な能力です。たとえばホームページなどに掲載するお料理の写真やシェフのプロフィール写真をプロのカメラマンに依頼し、明るく見栄えのする写真にするだけでも、注文数は大きく変わります。
コースの組み立てや説明文も、料理を注文していただけるお客様に喜んでいただけるようなものを考えましょう。お客様の目に留まり、喜んでいただけるコースを提供できるセルフプロデュース力をつけるのが大事です。
SNSを有効活用する
自分の作った料理をSNSに投稿し、発信しましょう。料理を周知してもらうためには、写真の投稿がメインとなるInstagramを使用する方法が有効です。 味だけではなく見た目も美しい料理を創作すれば、多くの人に知ってもらえたり、ファン獲得につながる可能性が高くなるでしょう。
清潔であること
これは出張するしないに関わらず料理人にとってとても重要なことですが、清潔であることは、特に食べる人の前に姿を現すことの多い出張料理人にとっては大切なポイントになります。外から見られることのない厨房内であれば、多少汚れたコックコートを着ていても問題になりませんが、出張料理人の場合、自分自身も料理と同じくらいお客様に見られることを意識する必要があります。
出張料理人として働くためのプラットフォーム「シェフくる」がおすすめ
出張料理人が登録できるマッチングサービスシェフくるは、自宅でプロの料理を楽しみたいお客様と出張料理人をマッチングさせるサービスです。 条件がマッチしたお客様の自宅に料理人が出張し、お客様の自宅で調理、料理提供、後片付けまで行います。シェフくるの特徴や、シェフくるに登録するメリットについて紹介します(登録前にはシェフくる事務局による面談・審査があります)。
メニュー・価格・出張交通費を自由に設定できる
提供するメニューや調理~後片付けまでの基本的なサービス以外のオプションの価格、出張するための交通費は、登録者が設定できるため、自分が稼ぎたいと思う金額や自分のスキルに見合った金額を設定し、無理なく働くことが可能です。
コストをかけずに収入を得られる仕組み
シェフくるに登録するにあたり、固定費用はかかりません。登録料や月額料は無料で、手数料はオーダー金額の20%です。登録料や月額料がかからないため、オーダーが入らないときや出張料理人として働き始めたばかりで収入を得られるのか、先行きが不透明な人でも安心して登録できます。
安心・安全な働き方ができる
シェフくるを利用するお客様は会員登録をしているため身分が証明されており、出張する料理人も安心して自宅に足を運べるでしょう。 また、支払いに関してもシェフくるが仲介・管理するため、未払いといったトラブルも起こりません。出張する当日に現金の受け渡しが不用なので、サービスの提供に集中できることも魅力です。
出張料理人になるには登録が必要!シェフくるを活用しよう
出張料理人になるには、資格は必要なく、働き方そのもののメリットも多いです。しかし、自分で顧客を獲得し、利益を得るのは極めて困難だといえます。そのため、無料で登録できるシェフくるを活用する方法が有効です。 シェフくるは、登録料も月額利用料もかからないため、固定費をかけずに出張料理人として活動できます。利用した人が料理人のファンになるケースもあり、固定ファンを多く獲得できれば料理人としての成功や利益を得ることにつながるのです。 金銭面でのリスクをなくし、安心・安全に働ける仕組みのシェフくるを利用して、人気の出張料理人を目指しましょう。