洋食には多くの種類があり、料理ごとに起源となる国や地域が異なります。
そのため、「今日は洋食を食べたい」と家族から言われても、何を作ったらいいのか分からない場合もあるのではないでしょうか。
今回は、洋食の種類を把握できるように、「スープ」「肉料理」などカテゴリー別と、国別にどのような料理があるのかを紹介します。
目次
洋食の種類をカテゴリー別に紹介
洋食の種類は「前菜」「サラダ」「スープ」などのカテゴリーに分けられます。ここでは、カテゴリー別に料理を紹介します。
洋食の種類:前菜
前菜は一番初めに出される料理のことで、フランス語で「オードブル」、イタリア語では「アンティパスト」といいます。
前菜は塩味が強く、味の濃い料理を出すのが一般的で、メイン料理のために食欲を増進させる効果があります。英語圏で「アペタイザー=食欲をそそるもの」と呼ばれる理由もわかりますね。食欲をそそるものとしては、前菜のほかに食前酒なども用いられます。
前菜の具体例
- サーモンのカルパッチョ
- トマトのカプレーゼ
- クロスティーニ
- 海老のタルタル
- 野菜のマリネ
洋食の種類:サラダ
食卓の定番であるサラダは、低カロリーでビタミンなどの栄養が豊富なので、洋食・和食問わず、料理には欠かせない存在です。
もともと日本人は生野菜を食べる習慣がなく、サラダを食べるようになったのは明治時代に洋食文化が入ってきてからです。
戦後になるとレタスやトマトなど生食に適した食材が普及して、一般家庭の食卓にもサラダが登場するようになります。
今日では、スーパーなどで朝に獲れた新鮮な野菜を購入でき、ドレッシングも豊富なため、さまざまな種類のサラダを食べられるようになりました。
サラダの具体例
- シーザーサラダ
- コブサラダ
- コールスロー
- ポテトサラダ
- ニソワーズ
- スパゲッティサラダ
洋食の種類:スープ
コース料理でスープはオードブル(前菜)の次に出されます。オードブルには「作品外」という意味があるため、コース料理はスープからが本番だといわれています。
洋食のスープにはさまざまな種類がありますが、大きく分けるとサラッとしたコンソメ系か、トロリとしたポタージュ系に分けられます。
近年ではスープの種類が増えていて、泡立ててカプチーノ風にしたり、具沢山の食べ応えがあるスープにしたりと、スープの在り方が変わってきています。
スープの具体例
- コーンポタージュ
- コンソメスープ
- クラムチャウダー
- ミネストローネ
- ポトフ
- ヴィシソワーズ
洋食の種類:肉料理
肉料理は食卓のメインとなる華やかさがあり、重要な栄養源ともなります。肉料理の食材には、牛・鶏・豚などがありますが、どれもタンパク質を摂取できることが特徴です。
タンパク質は筋肉を作るのに重要な栄養なので、育ち盛りのお子さんに必須といえます。また、肌や髪の毛を構成する要素でもあり、ダイエットをしている女性や激しい運動をする男性など、さまざまな人に役立つ栄養素です。
肉料理の具体例
- ステーキ
- ローストビーフ
- ポークソテー
- ハンバーグ
- メンチカツ
- ロールキャベツ
洋食の種類:魚料理
魚料理は、肉料理と同じく食卓のメインとなる華やかさがあります。
洋食での魚料理は、ヨーロッパの国々で獲れる魚が異なるため、地域ごとにバリエーションに富んだメニューが特徴です。
魚には良質なたんぱく質が多く含まれていて、体内の余分な塩分を排出する機能もあるため、身体づくりや健康管理には欠かせません。
また、脳の働きを活性化させるDHAも豊富で、学習能力がアップするため、受験時期の子どもにもピッタリな料理です。
魚料理の具体例
- 白身魚のムニエル
- 鯛のアクアパッツァ
- エビフライ
- サーモンフライ
国別の洋食の種類
一口に洋食といっても、国や地域によりさまざまな違いがあります。ここでは、洋食の種類を国別に紹介します。
洋食の種類:フランス料理
フランス料理は、中華料理・トルコ料理とともに、世界三大料理の一つとして知られています。
フランス料理は繊細な味と芸術的な見た目が特徴で、世界の要人が集まる格式高いパーティーなどでも採用されることが多い料理です。
フランス料理にはさまざまな食材が使用されますが、特に白身魚や鴨・仔牛などが有名です。
ワインの一大産地でもあり、フランス料理とワインの相性が良いことでも知られています。
日本の洋食の定番であるオムライスは、諸説ありますが、フランス発祥説が有力です。元になったのはフランスのオムレツです。
また日本でも人気のグラタンもフランスが発祥です。
洋食の種類:イタリア料理
イタリア料理は、イタリア人の気質と同じく明るくカラフルな料理が特徴です。地中海で獲れる豊富な魚介類を使った料理が有名で、魚介類を煮込むアクアパッツァが代表料理として知られています。
その他にも、パスタやリゾット・ジェラート・ティラミスなど、世界中で親しまれている料理を多く輩出しています。
日本に根付いている洋食も、ピザやスパゲッティなど、イタリア産のものはとても多いです。
洋食の種類:スペイン料理
スペインは、イタリアと同じく地中海に囲まれているため、魚介類を使用したパエリアなどが有名です。
また、オリーブの生産量が世界一で、多くの料理にオリーブオイルが使われています。
また、豚肉もよく食されていて、世界的なブランドとなっているイベリコ豚は、スペイン原産の黒豚のことです。
日本に定着している洋食でドイツ発のものといえば、なんといってもハンバーグがあります。もともとはドイツのハックプフフェル(Hackpfleisch)から派生したものです。
洋食の種類:ドイツ料理
ドイツは寒冷な気候で食材が不足しやすいことから、ソーセージやハムなどの保存食が発展しました。長期間、生のまま保存できるジャガイモを使った、ジャーマンポテトも有名です。
ドイツは北部に海がありますが、海岸線は短くほとんどの地域が内陸部にあるため、魚介類はあまり食べられていません。
洋食の種類:アメリカ料理
アメリカは歴史的に移民が多いため、料理もヨーロッパやアフリカなどの文化が混ざっていることが特徴です。
アメリカ料理と聞いて思い浮かべるのは、ハンバーガーやホットドッグ・フライドチキンなどがあります。しかし、これらの料理は、もともとヨーロッパで食べられていたものが起源となっています。(諸説あり)
洋食の種類:イギリス料理
イギリス料理で一番に思い浮かべるのは、フィッシュ&チップスではないでしょうか。日本と同じく島国のイギリスは魚介類が豊富なため、フィッシュ&チップスのように魚を使った料理が多くあります。
日本でも浸透しているアフタヌーンティーは、イギリスが発祥です。イギリス人は紅茶に強いこだわりを持つことで知られていますが、お茶請けとして食べるスイーツにも力を入れています。
スコーンやプリン・ビクトリアケーキなどは、イギリス発祥のスイーツです。
日本に定着している洋食のひとつにカレーがあります。カレーのもともとの発祥国はインドですが、それがイギリスに伝わって欧風カレーに変化し、日本へはイギリスから伝来しました。昨今は日本でもインド風のスパイシーカレーがブームになっていますが、一般的には欧風カレーが変形して日本のカレーになったんですね。
さまざまな種類がある洋食を自宅で楽しもう
洋食は国や地域により、さまざまな種類があります。
毎日の献立に困っている方でも、国別に料理を選んでいけば、すぐにその日のメニューを決められます。
しかし、洋食の中にはマイナーな地域の料理もあり、食べたことのない料理を作るのは難しいものです。
そのようなときは、料理人出張サービスの「シェフくる」がおすすめです。各国の洋食に精通したシェフがいるため、多くの国の料理に対応できます。
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