お正月飾りはいつ飾る?いつまでに処分すれば良い?種類ごとの風習を紹介

2021.11.04

クリスマスの時期が過ぎると、住宅街やお店の前には、しめ縄や門松といったお正月飾りが目立つようになります。お正月飾りは子供の頃から目にしており、どのような意味があるのか、いつからいつまで飾るのかなど、詳しくは知らないという方も多いのではないでしょうか。
日本では豊作や無病息災を祈願したり、年賀状送ったりと、お正月は深い意味がある時期です。そのため、お正月飾りについても詳しく理解しておくと良いでしょう。
お正月飾りはいつ飾るのか、また、いつまで飾るのか、お正月飾りの処分の方法についても詳しく紹介します。

お正月飾りの意味とは?

お正月飾りとは、お正月に家に来る年神様を迎える目印といわれており、年神様に自宅にいてもらうための依り代(よりしろ)と呼ばれるものです。年神様はお正月に家を訪れ、1歳分の「歳」と「幸せ」をくれる神様だとされています。さらに、穀物の神様ともいわれていることが特徴です。
お正月飾りにはいくつかの種類があるものの、基本的には門松、鏡餅、しめ縄の3つを飾るのが一般的です。また、お正月飾りと共に使う植物も特徴があります。

お正月飾りはいつ飾る?

お正月飾りは、12月13日以降であればいつでも飾って良いといわれています。ただし、12月29日と12月31日は飾ってはいけないとされているため注意しましょう。12月29日は「二重苦」になること、12月31日は一夜飾りになり縁起が悪いことが理由です。
近年では、クリスマスが終わった12月26日頃にお正月飾りを付けるケースが多いです。また、12月28日であれば「8」が末広がりで縁起が良いともいわれています。28日にお正月飾りが間に合わないのであれば、きりが良いとされる30日に飾るのがおすすめです。

お正月飾りの種類や意味

主なお正月飾りの種類と、それぞれの意味について紹介します。

門松

門松は、年神様が家を訪れる際の目印になるものです。
門松は竹を斜めに切って飾ったものという印象がありますが、元は松飾りと呼ばれており、松の枝のみで作成したものが一般的でした。
松は冬に枯れない生命力の高さが特徴であり、竹はすぐに伸びて成長が早いといったことから、子孫繫栄や長寿の象徴とされています。

鏡餅

鏡餅は、年神様にお供えするものであり、依り代ともいわれています。お米には精霊が宿っているとされており、お米を固めたお餅は霊力が強い食べ物とされていました。
また、お正月過ぎに年神様を見送り、鏡餅を家族で食べて霊力を分けてもらうのが「鏡開き」です。

しめ飾り

しめ飾りは、現世と聖域の境目という意味がある、しめ縄と同様の意味合いで飾られています。しめ飾りを飾ると神様が訪れるための聖域ができ、年神様を迎えやすいため、玄関にしめ飾りをします。

裏白(うらじろ)

裏白は、葉が1対に開いている植物であり、シダの仲間の植物です。シダは長寿の象徴とされる植物であり、お正月飾りに使用されることもあります。裏白はその名の通り、裏が白いため、「白髪になるまで元気で過ごせる」、「潔白」などの意味があることが特徴です。裏白は、鏡餅の下や輪飾りに付けて使用します。
なお、花屋さんやお正月飾りとして販売されている裏白は形がきれいですが、飾ると乾燥し、乾燥に伴い変形します。写真撮影をしたい場合には、飾ってから早めに撮りましょう。

楪(ゆずりは)

楪は常緑の樹であり、お正月飾りでは葉だけを使用します。新しい葉が開き、古い葉が落ちる様が「葉の交代(譲った)」に見えたことから、「ゆずりは」という名前になりました。
「譲る」という意味から、「家系が続く」という縁起物とされています。裏白と同じく、鏡餅に添えたり輪飾りに付けたりして使うことが多いです。

お正月飾りはいつまで飾れば良いのか

お正月飾りは、前の年の12月から、年が明けた1月のいつまで飾れば良いのか、お正月飾りの種類ごとに紹介します。

門松としめ飾り

門松やしめ飾りは、松の内といわれる1月7日まで飾ることが一般的です。ただし、地域によって違いがあるため、自分の地域の松の内がいつなのかを確認しましょう。

鏡餅

鏡餅は、1月11日に鏡開きをして家族で食べることが一般的です。ただし、地域によって鏡開きのタイミングは異なり、1月の4日や15日、20日などに鏡開きをすることがあるため、自分が住んでいる地域の風習を確認しましょう。
鏡餅は包丁で切るのではなく、小槌を使用して細かくします。鏡開きをしたおもちは、お汁粉や雑煮にして食べることが多いです。

お正月飾りの処分方法

お正月飾りを処分する場合、可燃ゴミや不燃ゴミとして処分しても良いのか分からないという方も多いでしょう。そこで、お正月飾りの処分方法や処分する際の注意点を紹介します。

どんど焼き

全国の神社では、お正月飾りを処分するための「どんど焼き」が行われます。神社のほか、空き地を使って実施される地域もあります。どんど焼きは、正月の1月15日に行うことが一般的ですが、土日に開催されることがあるため、地域のどんど焼きが行われる場所やスケジュールを確認しましょう。
また、どんど焼きは、お正月飾り以外にお守りやだるまなどの縁起物を処分することも可能です。
さらに、どんど焼きの火に当たることによって、1年間元気に過ごせるという言い伝えもあります。

自宅で処分する際の注意点

どんど焼きを実施していない地域もあり、どんど焼きでもお正月飾りの種類によっては燃やせないこともあります。ガラスや金属、プラスチックといったものを使っているお正月飾りは、自分で処分しましょう。お正月飾りを処分する際には、地域のルールに従ってゴミを分別し、塩を振って清めたうえでゴミとして処分します。
お正月飾りは、年神様を招き1年の健康や幸福を願うという意味があるため、正しい方法で処分することが大切です。

翌年も使用する

近年では、処分する必要がないインテリアのお正月飾りも販売されています。ガラスや木製の鏡餅を模したインテリアは年が明けてからしまって、また翌年使いましょう。

お正月飾りを正しく使おう

お正月飾りはそれぞれに重要な意味があり、子孫繫栄や長寿、健康祈願といった願いも込められているものです。お正月飾りごとに、いつからいつまで飾るのか、どのように処分(食べる)のかが異なるため、お正月飾りごとに確認をする必要があります。
それぞれの意味を理解し、お正月飾りをつける風習を大切にしましょう。
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