還暦祝いの食事会はどう進める?準備・マナー・当日の流れを徹底解説

2026.03.04

赤いちゃんちゃんこを着た還暦の主役を中心に、家族が笑顔で祝福し、和食やワインなどの料理が並ぶ還暦祝いの食事会イラスト

還暦祝いの食事会を成功させるには、事前の準備と当日の流れを押さえておくことが何より大切です。主役の気持ちを尊重し、落ち着いた空間と心のこもった進行を整えることで、思い出に残る一日になります。

とはいえ、「どんな段取りで進めればいいの?」「お店はどう選ぶ?」「自宅でのお祝いはあり?」と迷う方も多いのではないでしょうか。還暦は人生の大切な節目ですが、形式にとらわれすぎる必要はありません。大切なのは、これまでの感謝を伝え、これからの健康と幸せを願う気持ちです。

この記事では、還暦の意味や風習、食事会の準備から当日の進行、お店選びのポイントまでをわかりやすく解説します。レストランでの開催はもちろん、自宅での食事会や出張シェフの活用方法も含め、主役が心から喜ぶ還暦祝いのかたちをご紹介します。

還暦祝いの食事会を成功させるためのチェックリスト

還暦祝いの食事会を開くにあたり、「まず何を決めればいいのか」を整理しておきましょう。以下のポイントを押さえておけば、大きな失敗は防げます。

  • □ 主催者を決め、全体の役割分担を明確にする

  • □ 日程は主役の誕生日近辺で、参加者の都合を優先して調整する

  • □ 招待する人を事前に相談し、規模感を決める

  • □ お店や会場は雰囲気と料理内容の両面から選ぶ

  • □ 個室・座席・バリアフリーなど、体への配慮を確認する

  • □ 当日の進行(挨拶・乾杯・プレゼント贈呈)を簡単に決めておく

  • □ 主役に無理をさせない、長すぎない進行を心がける

  • □ 自宅開催の場合は、出張シェフなど外部サービスも検討する

形式よりも大切なのは、主役が心からくつろげることです。上記をひとつずつ整えていけば、自然と温かい還暦祝いの食事会になります。

還暦とは?

還暦の「還」には「もどる」といった意味があり、「暦」は干支(えと)を指します。

60年で十干十二支で数えて生まれた年の干支に戻るため、「還暦」といわれます。

「十干(じっかん)」は、天干(てんかん)とも呼ばれ、甲(きのえ)、乙(きのと)、丙(ひのえ)、丁(ひのと)、戊(つちのえ)、己(つちのと)、庚(かのえ)、辛(かのと)、壬(みずのえ)、癸(みずのと)の10の干支(かんし)のことを指します。これらは、木・火・土・金・水の五行思想に基づいています。

「十二支(じゅうにし)」はご存知の方も多いと思いますが、地支(ちし)とも呼ばれ、子(ね、し)、丑(うし)、寅(とら)、卯(う)、辰(たつ)、巳(み)、午(うま)、未(ひつじ)、申(さる)、酉(とり)、戌(いぬ)、亥(い)の12の動物の年支のことを指します。これらの12の支を干支と組み合わせて年を表現するために用います。

10年で一周する十干と、12年で一周する十二支なので、60年目で初めて同じ組み合わせになるわけですね。

例えば、2023年に還暦を迎える人は、1963年生まれで、この2つの年号の十干十二支は同じになります。十干は10番目の癸(みずのと)、十二支は卯(うさぎ)なので、合わせて癸卯(みずのとう)となります。

なお、還暦の年の数え方ですが、満年齢で60歳(数え年の61歳)の年を指します。古くからの風習なので「満年齢? 数え年?」と迷われるかもしれませんが、一般に満年齢で数えます。ぜひ60歳のお誕生日前後でお祝いをしてください。

参照:暦Wiki/干支 – 国立天文台暦計算室

関連記事:年齢ごとのお祝い早見表! 子どもの成長や長寿のお祝いの方法

【還暦祝い】食事会の流れ 事前準備や当日の進行を確認しよう  十干十二支

還暦祝いの風習とマナー

還暦祝いは、古くから行われている風習です。還暦祝いとは具体的にどのようなことをするのか、詳しくチェックしていきましょう。

赤いものを身に着けて長寿を祝う

還暦を迎えた方へのお祝いとして、赤いものをプレゼントするという習わしがあります。昔から赤い色には魔除けの効果があるとされているため、今後の健康とさらなる長寿を祈念する意味があるとされています。還暦祝いの風習は中国から入ったものであり、日本では奈良時代に始まりました。

還暦は先述した通り「干支が戻る」という意味があります。一周して還ってくるということで、昔の赤ちゃんが身に着けていた赤い頭巾やちゃんちゃんこを着るようになりました。昔は、赤ちゃんの着る服は魔除けの意味を込めて赤いものを着用していたのだそうです。

還暦祝いのプレゼント

こうした背景から、還暦祝いには「赤」にまつわるものを贈る風習があります。

古くからの風習では、赤い頭巾やちゃんちゃんこを贈るのが一般的でしたが、現代では普段使いできる物を贈ることも多くなっています。

頭巾・ちゃんちゃんこから転じて、身に着ける衣類やストールなどを贈るのも人気でしたが、原色の赤は実際かなり派手なので、身につけるのをためらう方もいらっしゃいます。そこで還暦を迎える方の趣味や仕事にちなんで、赤い食器や赤ワイン、赤い花束などを贈るのが人気になっています。

また赤に限らず、長寿のお祝いとして健康グッズや旅行券など、当人がもっとも喜ぶものを贈るというのも一般的になってきています。 

現代の還暦祝いのマナー

人生50年と言われていた時代とは違い、最近の60歳はまだまだ元気です。現役で仕事をしている人も多く、高齢者扱いは厳禁です。「長寿祝い」というより、これから人生折り返し、くらいの気持ちで、節目を共に祝うような方向で会を催すと良いでしょう。

還暦祝いの食事会の予算相場は?費用の目安と負担の考え方

還暦祝いの食事会を企画する際、もっとも気になるのが予算ではないでしょうか。会場の選び方や招待人数によって費用は大きく変わりますが、あらかじめ目安を知っておくことで、無理のない計画が立てやすくなります。ここでは一般的な相場感と、費用負担の考え方を整理します。

一人あたりの相場

還暦祝いの食事会では、一人あたり5,000円〜20,000円程度がひとつの目安とされています。

  • ・カジュアルなレストランや自宅開催:5,000円〜12,000円前後

  • ・個室のある和食店やホテルのコース料理:10,000円〜20,000円前後

格式を重んじる場合や、記念写真・ケーキ・花束などを含める場合はやや高めになる傾向があります。一方で、身内だけのアットホームな会であれば、無理に高額なプランにする必要はありません。

子ども世代の負担割合

還暦祝いは、一般的に子ども世代が主催し、費用を負担するケースが多いといわれています。

兄弟姉妹がいる場合は、

  • ・均等に割る

  • ・収入状況に応じて調整する

など、家庭ごとに話し合って決めるのが自然です。遠方から参加する場合は交通費の負担も考慮するなど、無理のない範囲で分担することが大切です。

なお、主役本人から会費を受け取ることはあまり一般的ではありませんが、「気を遣わせたくない」という考えから、形式上会費制にする家庭もあります。家族の関係性に合わせて柔軟に判断しましょう。

プレゼント込みの場合の予算感

食事会とは別にプレゼントを用意する場合は、10,000円〜30,000円程度を目安にするケースが多いようです。

  • ・赤い小物や衣類、花束

  • ・名前入りの記念品

  • ・旅行券や体験型ギフト

などが選ばれています。食事会とプレゼントを合わせた総額は、規模によっては10万円を超えることもありますが、金額の大小よりも「感謝の気持ちが伝わるかどうか」が何より大切です。

還暦は人生の大切な節目とはいえ、形式に縛られる必要はありません。家族の状況や主役の希望を尊重しながら、無理のない予算で心のこもった食事会を計画しましょう。

還暦祝いの食事会の流れ【準備】

還暦祝いに特にルールはありません。主役となる方の性格や社会的地位によっても異なります。プレゼントを贈るだけのシンプルなものから、全社あげての壮大なパーティーに至るまで、さまざまなやり方があります。

もっとも一般的なのは「いつもより豪華な誕生日」くらいのイメージです。身内や親しい人が集まり、食事会をしてプレゼントを贈るのが定番です。

ここからはお祝いの食事会の事前の流れを紹介します。

主催者を決める

還暦祝いをする際には、還暦を迎える方のお子さんが主催者になることが多いようです。招待する人を決め、いつ食事会を開催するのか、どのような食事会にするのかを決めます。

家族や親戚以外の人も招く場合には、招待した人達がリラックスして楽しめるよう、食事会当日の段取りも決めておくことが大切です。

日程を決める

還暦祝いの日程は、還暦を迎える誕生日の前後に行います。

遠方の親戚や友人を招待する場合、年末年始やゴールデンウィーク、お盆などに行うことも多いです。

還暦祝いのタイミングについて明確なルールはないため、本人の周囲の人の都合が良い日を選ぶようにしましょう。

誰を招待するか決める

還暦祝いは、家族や親戚のみで行うことが多いようです。

しかし、仲の良い友人や知人、同僚を招待するケースもあります。還暦祝いの食事に誰を招待するのかは、還暦を迎える方と家族で相談して決めましょう。

還暦祝いの食事会におすすめの場所

還暦祝いの食事会をより思い出深いものにするには、「どんな雰囲気のお店で」「どんな料理を楽しむか」の両方を意識することが大切です。ここでは、お店のスタイル(空間や過ごし方)と料理の内容や特徴の両面から、選び方のヒントをご紹介します。

お店のスタイル:落ち着いて楽しめる空間づくりを意識して

個室のあるお店

家族や親しい人との会話を大切にしたい場面では、個室が最適です。まわりを気にせずゆったり過ごせますし、お子様連れや年配の方がいても安心して楽しめます。

静かで落ち着いた雰囲気の店内

個室が難しい場合でも、なるべく静かな雰囲気のお店を選ぶことで、話がしやすくなり、ゆったりとした時間が過ごせます。人数が多ければ貸し切りにするのも一つの方法です。

体にやさしい座席設計

掘りごたつやソファ席、椅子席など、長時間座っていても疲れにくい工夫がされたお店を選ぶと安心です。車椅子対応や段差のないフロアなど、バリアフリー対応も事前に確認しておきましょう。

旅館やホテルで過ごす贅沢なひととき

非日常感を味わいたいなら、旅館やホテルでの還暦祝いもおすすめです。遠方から親族を招く場合にも便利で、宿泊込みなら時間を気にせずお酒や食事を楽しめます。格式ある空間での記念撮影も映えるでしょう。

出張シェフによる自宅でのお祝い

最近人気のスタイルが、自宅に料理人を招いての出張料理サービス。慣れ親しんだ空間で本格的な料理を楽しめるだけでなく、小さなお子さんや高齢者がいても安心。ホスト側も準備や片付けの手間が省けるのがメリットです。

関連記事:出張シェフの選び方完全ガイド|料金相場・準備・比較ポイントまで徹底解説

開催場所 メリット 向いている人
レストラン 準備不要 少人数
ホテル 格式あり 親族多数
自宅+出張シェフ 自由度高 小さな子どもがいる

料理の種類や特徴:食事内容で会の雰囲気が変わる

和食:お祝いにふさわしい安心感と格式

懐石料理や寿司、日本料理など、和食はお祝いの席に最も選ばれやすいスタイルです。縁起物の赤飯や鯛、海老なども取り入れやすく、年配の方にも喜ばれます。落ち着いた雰囲気で、丁寧にお祝いをしたい方におすすめです。

イタリアン:賑やかで親しみやすい時間を演出

パスタやピザなど、シェアしやすいメニューが多いイタリアンは、家族や友人とのカジュアルなお祝いにぴったり。明るく開放的な空間のレストランも多く、ワインと一緒に盛り上がる会に向いています。

フレンチ:非日常を感じられる贅沢なお祝いに

記念日らしい演出を大切にしたいなら、フレンチがおすすめ。美しく仕立てられたコース料理と丁寧なサービスで、特別な時間を演出できます。静かな空間でじっくりと味わう食事は、節目を祝うのにふさわしい選択です。

関連記事:お祝いの席におすすめな定番料理8選!料理を準備・盛り付けるときのポイント

還暦祝いの食事会の流れ【当日編】

ここからは、お祝い当日の食事会の流れや進行のポイントをご紹介します。大切なのは、主役が心からくつろげて、集まった人々との時間を楽しめる雰囲気をつくることです。

開会のあいさつ

食事会の始まりは、ちょっとしたひと言でも良いので、気持ちのこもったあいさつから始めましょう。

身内だけのささやかなお祝いであれば、普通の誕生日と同じ感覚で構いません。「還暦おめでとう」「いつまでも元気でいてね」といった温かなメッセージを、言葉や手紙、寄せ書きなどで伝えると、より気持ちが伝わります。

友人や職場関係の方も招いた少しフォーマルな会では、簡単な開会のあいさつを事前に準備しておくと安心です。主催者や子ども世代の代表が挨拶するほか、目上の方がいる場合はその方にお願いするのも良いでしょう。

また、スピーチが長くなりすぎないよう配慮することも大切です。ご馳走やお酒が並んでいる場合は、開会のあいさつの後に乾杯の音頭を取り、なるべく早めに食事をスタートすると、自然な流れになります。

食事中〜進行再開

食事が進んで場が和んできた頃合いを見計らって、会の進行を再開しましょう。

おすすめの演出としては:

  • ・参加者からの一言メッセージ(順番に一言ずつ)
  • ・子どもや孫からのプレゼント贈呈や手紙朗読
  • ・スライドショーや写真の投影(思い出写真や昔のエピソード紹介)
  • ・趣味やエピソードにちなんだ余興

など、主役との思い出や感謝を表現できる場面を設けると、より感動的なひとときになります。

全体の時間配分はあらかじめ決めておくと安心ですが、あくまで柔軟に。進行役(司会)は一人に決めておくと場の整理がしやすく、参加者も動きやすくなります。

主役からのあいさつで締めくくり

一通りの演出が終わったら、最後は主役からのあいさつで締めくくりましょう。

「今日は本当にありがとう」「健康に気をつけて、まだまだ頑張ります」といった前向きな言葉があると、会全体が温かく前向きな雰囲気で終わります。あいさつが苦手な方であれば、あらかじめ簡単なメモを用意しておくのもおすすめです。

還暦は新たな節目。形式にとらわれず、感謝と希望の気持ちが伝わる会にすることが一番のポイントです。

還暦祝いの食事会でよくある質問

還暦祝いの食事会を企画する際、「これで失礼にならないだろうか」と不安になる方も少なくありません。ここでは、よくある疑問をQ&A形式でわかりやすくまとめました。

Q. 還暦祝いは誕生日当日にやらないといけない?

A. 必ずしも誕生日当日に行う必要はありません。
一般的には60歳の誕生日前後に行うことが多いですが、家族や親族が集まりやすい日程を優先して問題ありません。年末年始やゴールデンウィーク、お盆などに合わせて開催するケースもよくあります。大切なのは日付よりも、主役が無理なく参加できることです。

Q. 赤いちゃんちゃんこは必ず着る?

A. 必須ではありません。
赤いちゃんちゃんこや頭巾は、干支が一巡して「生まれ変わる」という意味や、魔除けの願いを込めた伝統的な風習です。ただし、近年は写真撮影のタイミングだけ着用したり、赤いストールやネクタイなどさりげないアイテムに代えたりすることも増えています。主役の好みを尊重するのが一番です。

Q. 食事会は家族だけでもいい?

A. もちろん問題ありません。
還暦祝いの規模に決まりはなく、家族だけで落ち着いて祝う方も多くいらっしゃいます。親しい友人や職場関係の方を招くケースもありますが、主役の希望を最優先に考えましょう。少人数での食事会は、ゆったりと会話を楽しめるという良さもあります。

Q. 会費制にしても失礼ではない?

A. 基本的には子ども世代が負担することが多いですが、会費制にすること自体が失礼というわけではありません。
たとえば、兄弟姉妹で公平に分担するために会費を決める、友人も参加するため一部を会費制にする、といったケースもあります。ただし、主役本人に負担をかけないよう配慮することが大切です。事前に家族間でしっかり相談しておくと安心です。

形式や慣習にとらわれすぎず、「主役にとって心地よいお祝いかどうか」を基準に考えることが、還暦祝いの食事会を成功させるいちばんのポイントです。

自宅で還暦祝いの食事会を催し感謝の想いを伝える

レストランや料亭を利用するのも良いですが、自宅で還暦祝いの食事会をするのもおすすめです。

自宅での食事会は、時間を気にせずゆったり過ごせること、小さな子どもや高齢者がいても気兼ねがいらないこと、アットホームな雰囲気になることがメリットだといえます。

参加者が多くて料理を準備するのが大変な場合は、自宅にシェフを招く「出張シェフサービス」がおすすめです。お寿司や和食、イタリアンやフレンチなどジャンルも豊富で、主役のお好みに合わせて選べます。後片付けまで任せてしまえますので、すべての参加者が心置きなくお祝いに専念できるのが良いですね。

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