お中元とは?お中元ができたのは1000年以上前ってホント?!

2021.05.28

夏の贈り物といえば、お中元ですよね。今年は何が贈られてくるかと楽しみにしている方も多いのでは?

その一方で、毎年のことで面倒、なぜ贈るのか意味がわからない…。そんなお声もあるお中元。由来を知ると納得がいくかもしれません。

実は1000年以上の長い長い歴史があるお中元について、由来やマナーを紹介します!

お中元の由来

まずは知っているようで知らないお中元の由来を紹介します。

「中元」のほかに「上元」と「下元」もある?!

そもそもお中元の「中元」とは何か?ということから見てみましょう。

中元とは、古代中国から伝わる道教の行事が由来の言葉です。道教には三人の主要な神様がおり、それぞれのお誕生日を上元・中元・下元としてお祝いする習慣がありました。

・上元(旧暦1月15日):天官大帝、福を与える神様のお誕生日
・中元(旧暦7月15日):地官大帝、罪を赦す神様のお誕生日
・下元(旧暦10月15日):水官大帝、厄を払う神様のお誕生日

上元は今も中国の元宵節(春節)として残り、大々的にお祝いされています。

下元は季節的に収穫祭と結びつき、本来の意味を失っていきました。

そして中元は「罪を赦す」という性質から、「贈り物をささげて、亡くなった人の罪が赦されるよう祈る」日へと変化していきます。お釈迦様の弟子が地獄に落ちてしまった母を救うため、僧侶にたくさんの食べ物をふるまった仏教の逸話と結びつき、僧侶を招いて宴会をする「盂蘭盆会(うらぼんえ)」という行事へ変化していきました。

日本に渡ってきたのは7世紀ごろ

7世紀のはじめごろ日本へ伝わってきた「盂蘭盆会(うらぼんえ)」は、宮中の恒例行事になります。そして鎌倉時代ごろには、祖先をとむらい供養する「お盆」と、そのための供物「お中元」という形で民衆にも広まりました。

もとは親族の家へ先祖の供養のために持ち寄っていた供物「お中元」が、今の贈り物の形に変化していったそうです。持ち寄られたお中元はお供えした後、目上の方を中心にお裾分けしていたことから、「目下から目上に贈る」というお中元文化として残ったと言われています。

「先祖の供養」から「日頃の感謝を伝えるもの」へ

ではなぜ、ビジネスのお得意様にまでお中元を贈る文化ができたのでしょうか?これは江戸時代の商人の文化が背景にあると言われています。

江戸の商人たちは、商品の代金を「掛け売り」、つまり盆と正月の決算期にまとめて後払いする所が多かったようです。この支払い時に手ぬぐいなどのノベルティを渡す習慣があり、それが時期的にお盆の供物「お中元」と結びついて、現代のお中元・お歳暮の形になったそうです。

お中元の贈り方

ここからはお中元の贈り方やマナーについてご紹介します。

贈る相手

基本的にお中元は目下から目上に贈るものです。子供夫婦から親夫婦へ、部下から上司へ、お稽古ごとの生徒から先生へ、などの形で贈られることが多いです。

ビジネスの場合は特に目上・目下関係なく、長いお付き合いをしたいという気持ちを込めて贈ります。

お中元の予算相場と熨斗のつけ方

予算相場は相手の立場にもよりますが、個人の場合は3,000円〜5,000円、会社の場合は5,000〜10,000円が相場といわれています。

熨斗には「お中元」の文字と自分の名前を書き、紅白の水引を蝶結びにします。

お中元を贈る時期

お中元は基本的に旧暦の7月15日(新暦では8月15日ごろ)までに届くように送ります。

ただし、関東をはじめとした一部地域では、新暦の7月15日までとしていることがあります。地域によって時期が微妙にずれるので、うっかりマナー違反にならないよう注意が必要です。

お中元のおすすめは?

お中元はもともとお供物だった歴史をもつため、常温で保存がきき、小分けにしやすいタイプの食品が定番になっています。おすすめの品物を紹介します!

お菓子

季節感を出しやすく、小分けにして配りやすいお菓子。涼しげな水羊羹やゼリーなどが特に好まれます。

ビール・ソフトドリンク

お世話になっている年配の男性へのギフトの定番がビールです。ビジネスシーンではコーヒーギフトやジュースの詰め合わせなど、ソフトドリンクもよく選ばれます。

乾麺

乾麺、細くて白い糸状の食品は、この世とあの世をつなぐ糸に見立てられ、お中元の定番になっています。そうめんは涼しげで暑い夏にふさわしく、特に人気です。

ハム

かつては高級品だったハム。保存がきいて手軽に食べられ、しかも普段あまり食べないものだったハムは贈答用として一躍人気商品になりました。その名残で今もお中元の定番商品になっています。

カタログギフト

現代では「選ぶ楽しみも一緒に贈る」という意味もこめ、カタログギフトも人気になっています。

お中元で日頃の感謝を伝えよう

なにかとマナーが多く、面倒なイメージのあるお中元。でも少しずつ形を変えながら1000年以上も続いている文化だと思うと、今年もやってみようかな、という気持ちになりますね。

ぜひ今年もお中元を贈って、大切な人へ感謝の気持ちを伝えてくださいね。

 

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