大晦日には何を食べる?定番の食べ物や文化を紹介

2023.11.14

年超しそば

大晦日に食べるものといえば?

一年の終わりという節目を迎える大晦日は、家族や友人など、大切な人と集まり、一年の終わりを共に過ごす大切な時間です。

この特別な日に、伝統的に食べられる物といえば、多くの人が思いつくのは「年越しそば」ではないでしょうか。

大晦日にそばを食べるのは、細長い形状と健康を象徴し、その切れやすさは一年の厄を断ち切る意味があるからです。

そして、もう一つ、大みそかに食べるものと言えば「おせち」です。
おせちを大みそかに食べるのか、元旦に食べるのかは、地域や家庭によって違いますが、日持ちする料理が多いおせちは、大晦日から食べる家庭も多いでしょう。

新年の祝いと希望を分かち合うおせちを、大晦日に食べて家族との絆を深めることで、新しい年を迎える気持ちが高まりますね!

おせち料理に込められた意味

大晦日の夜からお正月にかけて、古くから日本に伝わる「おせち料理」を食べる家庭は多いです。

おせち料理は、新年の幸福や豊穣を願い、野菜やこんにゃく、昆布などを使った料理を中心に、重箱に入れて神に供える文化から始まりました。

そのため、今でも幸福や健康を祈る意味が込められた料理が、鮮やかに盛り付けられます。

例えば、黒豆は「邪悪なものをよける」といわれる黒色と「マメに働く」という意味がある豆というそれぞれの意味から、健康と勤勉を願って、おせち料理に使われています。

さらに、数が多いニシンの卵である数の子は、子孫繁栄を願う縁起の良い食べ物として、おせち料理に使われています。

このように、おせち料理は、それぞれ願いを込めた料理で、新年の幸せを願っています。

日本に限らず、中国では水餃子を食べたり、スペインでは12粒のブドウを食べて、12ヶ月の幸運を願うなど、世界中でも大晦日やお正月には、新年の幸せを願う食文化があります。

日本のおせち料理は、年末年始の節目に、願いや感謝を共有する料理ということですね。

大晦日に食べるものの定番は?

家族や親戚が集まり、食事を楽しむ大晦日には、伝統的な「年越しそば」や「おせち料理」の他にも、家族が喜ぶ料理が並びます。

それぞれの家庭や地域によって、大晦日の定番は様々ですが、その中でも特に人気の料理を紹介していきます。

鍋料理

大晦日の寒い夜に温かい鍋を、食卓で囲む家庭は多いです。たくさんの具材を一つの大きな鍋でみんなで囲むことで、普段の忙しさを忘れてコミュニケーションをとる時間を楽しむことができます。

キムチ鍋、寄せ鍋、もつ鍋など、バリエーションも豊富で、大晦日の特別な日には、少し贅沢にすき焼きやしゃぶしゃぶを堪能するのもおすすめです。

焼肉

鍋料理と同じように、家族みんなで食卓を囲みながらお肉を焼いて過ごす大晦日の夜が定番の家庭も多いのではないでしょうか。

幅広い世代に人気の焼肉は、焼きながら食べられて、作る手間も少なく満足感も高いので、大人数が集まる時にも最適です。

お寿司

お寿司は、おめでたい時に食べる料理の定番です。大晦日には、オードブルと一緒にお寿司も食べるという家庭も多く、見栄えが良いのも人気の理由です。

デリバリーやテイクアウトを利用して、手軽に豪華な食卓を演出できるお寿司は、子供からも人気で、お酒ともよく合う、大人受けも抜群の料理です。

オードブル

オードブルには「料理の前菜」と「盛り合わせ料理」の2つの意味がありますが、大晦日には大皿に盛りつけられた豪華な盛り合わせ料理のオードブルが人気です。

デパ地下やスーパーでも年末になると、色鮮やかで美味しそうなオードブルが並びます。
大晦日の夜には、見た目も華やかで種類も豊富なオードブルでの食事も盛り上がりそうですね。

ピザ

蕎麦やおせち料理など、和の食べ物のイメージが強い大晦日ですが、最近はピザやフライドチキンなど、子供にも人気の洋風の食事を囲む家庭も増えてきました。

ピザやフライドチキンは、デリバリーも利用もできるので、食事の準備や後片付けに追われず、家族みんなでゆっくりと過ごせるのも魅力の一つです。

こうした料理は、大晦日の家族の時間を彩るだけでなく、一年の終わりに家族の笑顔を結ぶ大切な役割を果たします。

家族や友人とのコミュニケーションを深める機会として、毎日の食事とはちょっと違う、大晦日ならではの美味しい料理を食べながら、笑顔溢れる幸せな時間を過ごすことができます。

大晦日に食べてはいけないものは?

長い歴史の中で親しまれてきた大晦日の食事には、様々な意味や願いが込められています。そのような風習の中で、特に有名なのが、四足歩行の動物のお肉は食べてはいけないとされていることです。

おせち料理は元々、神様へのお供え物として作られていたので、生き物を殺めて作った料理を提供するのはよくないと考えられ、豚肉や牛肉は避け、お肉は鶏肉が使われていました。

しかし、最近のおせち料理にはローストビーフや豚の角煮を入れるのも珍しくなく、大晦日でも自由に好きな物を食べる文化が根付いています。

さらに、もう一つ、年越しそばを食べるタイミングについても、受け継がれている文化があります。

年越しそばは、他の麺類よりも切れやすいことから、苦労や厄を断つという意味で食べられています。

そのため、新年を迎える大晦日のうちに食べておかなければいけないと言い伝えられています。
古くからの言い伝えなので、気にせず新年を迎えてから食べるという方もいますが、年越しをまたがずに食べるのが、年越しそばの伝統的な食べ方です。

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