「イタリアン」ってどんな料理?地方によって全然違う!

2020.12.11

 

「イタリアン」というと、どんな料理を思い浮かべますか?

日本にも郷土料理がたくさんあるように、イタリアにもさまざまな郷土料理があるんです!

美食の国イタリアを北部・中部・南部の3つに分けて、代表的な料理を紹介します。

 

イタリア北部の料理

東部には「トリノオリンピック」で有名になったバロック建築が立ち並ぶトリノ、中部には「ミラノコレクション」でおなじみのおしゃれな町ミラノ、西部には「水の都」と称される観光都市ベネツィアがあるイタリア北部。

16世紀ごろまではミラノ公国、ヴェネツィア共和国などと独立した王国だったこともあり、それぞれ独自の食文化を持っています。フランス、ドイツなど近隣諸国の影響も大きく受けています。

寒冷な気候のイタリア北部では、バターやクリームを多用した料理が好まれ、バーニャカウダやチーズフォンデュが代表的。米作を行っている地方もあり、リゾットも有名です。

コトレッタ・アラ・ミラネーゼ(ミラノ風カツレツ)も北イタリア料理の代表格! 日本のトンカツの原型ですが、本場では子牛肉をたたいて伸ばしたものを使います。

スイーツの有名どころはティラミス。たっぷりのマスカルポーネチーズを使ったティラミスはヴェネツィアが発祥です。

 

イタリア中部の料理

コロッセオやトレヴィの泉などでも知られるイタリアの首都ローマ、「花の都」と称され数々の名建築が並ぶフィレンツェのあるイタリア中部。ローマ教皇の影響を長く受けたために、大昔からの伝統料理が数多く残っています。

ローマのパスタといえばカルボナーラ! 本場のカルボナーラはクリームを使わず、卵とチーズで作ります。

日本では「ミートソース」しておなじみ、ボローニャ地方の名物ボロネーゼソースも有名。パスタにかけるのはもちろん、パスタに包んでラザーニャとして食べるのも人気です。

ローマのピッツァは薄くてクリスピーなのが特徴。トマトやチーズ、アンチョビ、サラミなど様々な具材をたくさん載せて焼き上げます。

ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ(フィレンツェ風ステーキ)とよばれるTボーンステーキもローマの名物。聴き慣れない名前ですが、イタリア旅行の必食メニューによく挙げられるメニューです。

デザートではジェラートが有名。ジェラートはフィレンツェ発祥とされています。

 

イタリア南部の料理

アマルフィ海岸や青の洞窟で知られるナポリや、地中海最大の島であるシチリア島のあるイタリア南部は、日本人がイメージする「イタリア料理」がたくさんある地方! トマトやオリーブオイルを多用したり、海産物をたっぷり使った料理が多いです。

有名なのは、もちろんピッツァとパスタ!

たっぷりとした厚みのあるナポリのピッツァは、イタリア国旗の色を模した「マルゲリータ」が主流。トッピングはトマト、バジル、モッツァレラチーズというシンプルさですが、真のナポリピッツァと認められるには専門の協会による厳しい基準があるそうですよ。

一方でシチリア島のピッツァは、まるでピザパンのような分厚さ。柔らかくてふんわりしています。

南部のパスタの特徴は、いわゆる「アルデンテ」。乾燥パスタを使い、中に芯が残った状態で仕上げるのがイタリア南部流です。ボンゴレのような海産物を使ったパスタや、ペペロンチーノやブッダネスカのような香辛料を使った刺激的なパスタが代表的。板状の大きなパスタ・ラザニアも名物です。

アクアパッツァなど魚介をたっぷり使ったメニューも有名です。

 

本場のイタリア料理を楽しもう!

さまざまな近隣諸国の影響を受けながら独自の進化を遂げた北部の料理、ローマ帝国の影響を色濃く残した中部の料理、日本人のイメージする「イタリアン」そのままの南部の料理。

縦に長い国であるイタリアの料理は、北部・中部・南部でかなり雰囲気が異なります。

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