三角食べは、1970年代に学校給食で推奨されていた給食の食べ方で、主食、主菜、副菜、汁物をひとつに偏らず交互に満遍なく食べさせようというものです。
現在はこうした食べ方は特に指導されておらず、三角食べという食べ方についても賛否両論あります。
この記事では、現在の子供たちにも当てはまる三角食べのメリットや、無理なく三角食べをさせる方法について紹介します。
目次
子供に三角食べをさせるメリット
三角食べを行うことの主なメリットは以下の通りです。
すべての料理の味を感じられる
三角食べは、主菜や副菜を交互に順番に食べるため、味の変化を感じ取りやすくなります。
口の中で料理を組み合わせることで、料理の味付けを調整します。口の中で料理の味付けを調整することによって、うまみや深みを感じやすくなり、味覚が敏感になるのです。
そのため、それぞれの料理を、より美味しいと感じられるようになるでしょう。
栄養バランスが整う
始めに副菜だけを食べてしまい、次にご飯やパンを食べるといった食べ方もありますが、三角食べを行うことによってすべての料理を均等に食べられます。
残さず食べることによって、栄養バランスが整うことがメリットです。
脳の働きが向上する
食べ物をしっかり噛むことで脳の血行が良くなり、神経が活発になることが特徴です。食事をしながら子供の脳を活性化させられることは、メリットだといえるでしょう。
大人にもメリットがある
三角食べは、食感が異なるものを順番に食べるため、食べ物を噛む回数が増えて満腹感を得やすく、食べ過ぎを予防する効果が期待できます。
また、ゆっくりと食べることで血糖値の急上昇を抑えられるため、血糖値の高さが気になっている大人の方にも最適な方法だといえるでしょう。
さらに、米を食べるためにふりかけや塩分の多い付け合わせが必要なくなり、塩分量をを抑えられるなど、生活習慣病が気になる大人にとってもメリットが大きい食べ方です。
子供に三角食べをさせる方法
子供が上手に三角食べをできなかったり、習慣付けたいと考えていたりする方も多いのではないでしょうか。
そこで、スムーズに三角食べができるようになる方法を実践しましょう。
家族みんなで食事をする
家事や仕事が忙しいからという理由で、子供だけで食事をさせるケースも多いです。しかし、子供は親が食事をしている姿を見て「食べたい」「美味しそう」といった感情を抱きます。
親の食べ方の真似をするため、親が三角食べをしながら、子供に「これが美味しいよ」「食べてみよう」などと声をかけましょう。親の姿を見て、自然と三角食べができるようになる可能性があります。
料理をデコレーションする
子供は、野菜や食べたことがない料理に手をつけないことがあります。野菜や初めて見る料理でも、可愛いキャラクターのピックを付けたり、好きなキャラクターのお皿に盛るなど工夫すると、興味を持って「食べたい」と感じてくれる場合があります。
全ての料理に子供が興味を持てるように工夫すると、特定の料理だけを食べるのではなく、全ての料理をまんべんなく食べられるようになるでしょう。
子供と一緒に料理をする
小さい子供でも、野菜をちぎったり洗ったりといった調理をすることは可能です。自分が調理をした野菜は進んで食べるなど、普段抵抗がある物でも食べられるようになる可能性があります。
なお、三角食べは様々なメリットがありますが、必ず三角食べをしなければならないというわけではありません。三角食べをすることに注力し、子供を叱っていると食事の時間が楽しくなくなり三角食べどころか食事そのものを拒否するようになることがあります。
どうしても三角食べができない場合には、まずは食事を楽しむことから教え、徐々に食べ方を覚えられるように工夫しましょう。
様々な惣菜を用意して三角食べをしよう
近年では漬物や魚の塩焼き、味噌汁などのメニューを作る機会が少なくなったり、米が必要ない一品料理が増えたりしていることが特徴です。また、共働き世帯が増えたことにより、調理に時間をかけられなくなり、一品料理を食べる家庭が増えているため、三角食べの分化がなくなりつつあります。
自然に三角食べをするためには、様々な味の惣菜を用意することが重要です。様々な惣菜を用意すると、自然と順番に食べることになり、意識せずに三角食べができるようになるでしょう。
惣菜の作り置きにもシェフくるがおすすめ!
特定の料理だけを食べ続けることで味覚が発達しなくなったり栄養バランスが乱れたり、早食いにより消化不良や肥満につながったりといったデメリットがあります。
特別な意識をせずに三角食べをするためには、複数の惣菜を食卓に並べる方法が有効です。しかし、複数の食材を作る時間がない、手間がかかるので面倒だという場合は、シェフに料理を作ってもらうという方法もあります。
今回三角食べをご紹介しましたが、先にも触れた通り、まずは食べることを楽しむことが大切です。料理がマンネリぎみだったり、子供に食事に興味を持ってもらいたい時、自宅でプロの料理を堪能できるシェフくるのサービスを利用してみるのも一興です。