食品ロス(フードロス)とは?家庭でできる簡単な対策7選

2020.12.28

「食べ物を大切にしなければならない」ということは、日本の文化として昔から伝えられています。しかし、近年では食品を破棄する食品ロス(フードロス)が問題視されているのです。
日本はもちろん、世界中で注目されている食品ロス(フードロス)問題や、家庭でできる対処法について解説します。

食品ロス(フードロス)とは

食品ロス(フードロス)というワードを耳にしたり、目にしたりしたことがある人も多いでしょう。しかし、食品ロス(フードロス)に似ている言葉としては食品廃棄というワードがあり、違いを知らない人も多いのではないでしょうか。
食品ロス(フードロス)と食品廃棄は、言葉の意味に若干の違いがあります。

例えば、食事をする際に魚や骨付き肉を食べた場合、それぞれの骨は食べずにゴミとして処分するのが一般的です。また、果物の種や皮、芯などの廃棄については、食品廃棄に分類されます。
しかし、果物として食べられる部分を残したり調理をする際に本来食べられる部分まで切って捨てたりした場合には、食品ロス(フードロス)と判断されることが特徴です。

食品廃棄とは、本来食べられない部分を棄てることを指しますが、食品ロス(フードロス)は本来食べられる部分を棄てることを指します。
つまり、皮や骨、殻などを棄てる食品廃棄と、食品ロス(フードロス)とは異なるのです。

食品ロス(フードロス) の原因とは

意識的に、食品ロス(フードロス)をしようと考える人はいないでしょう。しかし、可能な限り新鮮な食品を食べたい、飲食店としては新鮮な食品を使いたいという意識があり、日本国内でも多くの食品ロス(フードロス)が発生しています。
日本国内における食品ロス(フードロス)の量は1年間でおよそ650万トンです。およそ650万トンとは、1人当たり、毎日お茶碗1杯分のお米を破棄しているという計算になります。

なぜ食品ロス(フードロス) が注目されているのか

世界では、貧しい国や地域で食糧難に苦しんでいる人も多いです。そして、食糧難の国や地域に対して行われている世界の食糧支援量は、1年間でおよそ320万トンといわれています。
つまり、日本の食品ロス(フードロス)の量は、世界の食糧支援量のおよそ2倍にものぼるのです。

また、大量に破棄された食品を処分するためには、多くのエネルギーや資源を使用しなければなりません。破棄された食品を燃やす場合には、多くの二酸化炭素が排出され、食品を土に埋める場合は水質や土壌汚染につながる場合があります。
食品ロス(フードロス)によって破棄される食品を処分するためには膨大な費用がかかり、処分費用には税金が使用されていることも忘れてはいけないポイントです。

食品ロス(フードロス) 対策5選

自宅で食品ロス(フードロス)を減らすためには、食品を購入する際に無駄をなくすことが重要です。各家庭で見ると食品ロスを減らせる量は微々たるものでも、一人ひとりが努力すれば、食品ロス(フードロス)を減らすことにつながるでしょう。
そこで、生活のなかで簡単にできる食品ロス(フードロス)をなくすためのポイントを紹介します。

①食品を購入する前に冷蔵庫の中を確認する

食品を買う前に、自宅にある食品を把握しておくことが大切です。
買い物をした後、冷蔵庫や冷凍庫の中に同じ食品があったということを避けるために、買い物をする前に冷凍庫と冷蔵庫をチェックしましょう。また、冷蔵庫や冷凍庫の中の食品の量が多くメモを取るのが難しい場合には、写真を撮影しておく方法もおすすめです。

②むやみにまとめ買いをしない

ネットスーパーや店舗での買い物する際に、まとめ買いをした方がお得という商品があっても、安易にまとめて買わないようにしましょう。まとめ買いをすると、使用しないまま賞味期限が過ぎ破棄するケースも多いです。
食品は使う分だけ、使う時に購入した方が、食品ロス(フードロス)を減らせるうえに節約にもつながります。配送料無料や割引のために食品を購入するのではなく、本当に使用するのかどうかも判断して買い物をしましょう。

③消費期限や賞味期限は短くても良い

食品を購入する際に、賞味期限が長いものを購入したいと考える人も多いでしょう。しかし、すぐに使う食品であれば、スーパーで陳列されている商品の手前のものから購入することが大切です。
消費期限切れによりスーパーが食品を廃棄することが少なくなるため、食品ロス(フードロス)の減少につながります。

④食べきれる分だけ調理する

新しく購入した食品を先に使用するケースが多いですが、冷凍庫や冷蔵庫に残っているものから使うようにしましょう。さらに、作りすぎて残ったものについては、他の料理にアレンジやリメイクをして食べきることが大切です。
しかし、食べる量は当日の予定や体調によって異なります。自分の予定や体調だけではなく、家族とも話し合い、当日に食べきれるだけの量の食事を作るということも重要です。

⑤食品は正しい方法で保存する

食品ごとに適した、正しい方法で保存することが大切です。保存方法を誤ると食品が傷み、破棄しなければならないため注意しましょう。
例えば、野菜に関しては下処理をしたうえで、乾燥させたり冷凍させたりすると長持ちします。

⑥自宅での食品ロス(フードロス)の量を把握する

家庭内でどの程度の食品ロス(フードロス)があるのかを把握するために、食べられるのに破棄しなければならなかった食品を1ヶ月程度記録してみましょう。自分や、家族の意識を変えることで食品ロス(フードロス)につながります。

⑦出張シェフサービスを利用する

効率良く冷蔵庫や冷凍庫の中に残った食品を使い切りたいのであれば、出張シェフサービスを利用する方法もあります。出張シェフサービスでは、利用者の希望の食品で調理するため、冷蔵庫や冷凍庫の中の食品を使った料理をオーダーすれば、食品ロス(フードロス)を減らしながら本格的なプロの料理を楽しめるのです。
出張シェフサービスは、記念日はもちろん、普段の食事でも気軽に利用する人が増えています。食品は大量に余っている場合には、出張シェフサービスの利用も検討してみましょう。

家庭で食品ロス(フードロス)対策をして破棄する食品ゼロを目指そう

食品ロス(フードロス)は、料理を作りすぎないことや購入しすぎないことなど、一人ひとりが意識すれば防げます。
食べ物を無駄にしないためにも家庭内でできることから実践し、食品ロス(フードロス)を減らしましょう。

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