七草粥はいつ食べる?作り方や合わせるおかずもチェック

2021.03.18

七草粥はいつ食べるのか、また、七草と呼ばれる野菜の種類について詳しく知りたいという人もいるでしょう。そこで、七草粥はいつ食べるのが正解か、七草の種類や七草粥の作り方についても解説します。

七草粥はいつ食べるものなのか?七草粥を食べる意味とは

七草粥はいつ食べるのか、また、七草粥を食べる意味や地域によって異なる七草粥の食べ方について紹介します。

七草粥はいつ食べる?

七草粥は一般的に1月7日に食べるものですが、地域によっては1月15日や2月7日など、小正月や月遅れで食べるケースもあります。基本的には朝食に食べるものですが、「朝食にしなければ意味がない」「必ずこの日に食べなければならない」といったルールはありません。七草粥をいつ食べるか、はっきりとした決まりがあるわけではないようです。

七草粥を食べる意味とは

七草粥は、お正月のご馳走や、お祝いの席でのアルコールで負担がかかっている内臓を休めるための料理です。お粥は消化しやすく胃腸に負担がかかりにくいうえに、少量の塩で味付けをしているため内臓に刺激を与えにくいため、七草粥が食べられるようになりました。
また、現代では1年を通して野菜を購入することが可能ですが、昔は冬に生の野菜を食べる機会が少なかったため、冬に育つ七草は貴重な食材でした。冬は生の野菜を食べる機会が減るため、ビタミンを摂取する目的もあったのです。
さらに、正月に節句の料理を食べることによって、1年の健康を願うという意味も込められています。例えば、ひし餅や恵方巻きなどと同じように、1月の節句に七草粥を食べることによって「病気や災いもない1年を送れるように」という意味も込められています。七草粥のこれらの起源を考えると、いつ、というはっきりした日取りではなく、冬、お正月、1月の節句といった、時期としてのいつが見えてきますね。

地域ごとに違う七草粥の歴史と食べ方

七草粥は、地域によって食べ方が異なります。例えば、北海道や東北地方では七草を栽培することが難しく、場所によっては物流サービスの発展で七草が届くようになるまでは七草粥を食べる習慣がありませんでした。
関西地方ではお寺で七草粥をサービスするイベントが実施されていることがあり、お正月のお参りに訪れて七草粥で身体を温めるのが風物詩になっている地域もあります。
九州地方では、1月7日に重箱を持参して近隣の住宅を訪れ、七草粥を分けてもらう風習があるそうです。ほかにも、七草粥に使用する野菜をアレンジしたり、味噌で味付けをしたりと、地域によってさまざまな食べ方があります。

七草粥に入れる食材の種類

七草粥に入れる食材7種類を紹介します。また、それぞれの食材の栄養価も合わせてチェックしておきましょう。

①せり

せりは、「食べると競りに勝てる」といわれる縁起物の食材です。ミネラルやビタミン、食物繊維が多く含まれており、生活習慣病や貧血の予防に効果が期待できます

②なずな

なずなは、ペンペン草とも呼ばれる植物です。ミネラルやビタミン、食物繊維がバランス良く含まれており、整腸作用が期待できます。

③はこべら

はこべらは、子孫繁栄を願う意味を込めて七草粥に入れる野菜です。カルシウムやタンパク質、鉄が含まれており、整腸作用が期待できます。

④ごぎょう

ごぎょうは風邪の症状に効果が期待でき、「仏様の体」といった意味もある縁起物です。

⑤すずな

すずなはカブのことであり、「仏様を呼ぶための鈴」といった意味があります。葉っぱはミネラルやビタミン、カロテン、食物繊維が多く含まれており、根の部分にはビタミンやカリウムといった消化をサポートする成分が含まれているため、胃もたれを予防する効果が期待できます。

⑥ホトケノザ

ホトケノザは、見た目が「仏様が座っている安座に似ている」といわれており、縁起物の野菜です。整腸作用や高血圧予防効果が期待できます。

⑦すずしろ

すずしろは大根のことであり、整腸作用や胃腸を胃腸の働きをサポートする成分が多く含まれています。
七草に入れる植物や野菜は、それぞれ栄養素が豊富なことが特徴です。特に、胃腸に負担がかかりにくく内臓の機能をサポートする栄養素が豊富なため、お正月料理をたくさん食べた後やお酒を飲んだ後に胃腸を休めるのに最適でしょう。

七草粥の基本のレシピ

七草粥を作るための材料と、作り方を紹介します。

七草粥の材料

七草粥を4人分作る際の材料は以下の通りです。
米:一合
七草:それぞれ適量
塩:少々
白ごまと黒ごま:適量

七草粥の作り方

七草粥に使う米をといで、水900ミリリットルと米を土鍋に入れます。水が沸騰したら弱火にして30分ほど炊きましょう。ふきこぼれそうな場合には、蓋をずらして調整します。
米が炊きあがる5分ほど前に、刻んだ七草を全体に混ぜて塩を入れ、味を整えます。器に盛りつけた後、黒ごまと白ごまを適量ふって完成です。

炊飯器で七草粥を作る方法

土鍋を持っていない場合や、お粥を炊く時間がないという場合には、炊飯器を使って七草粥を作りましょう。前日に仕込む場合には、炊飯器に米と水、塩、醤油といった調味料と七草を入れて、炊飯器の「お粥コース」を選択します。
当日に仕込む場合には、七草を洗って熱湯にくぐらせておき、炊いたお粥に七草を入れて蒸らしましょう。土鍋を使った作り方とは少々異なりますが、非常に簡単で現代的なレシピです。

七草粥に合わせるおかず

七草粥は胃腸を休める目的で食べるお粥ですが、お粥のみでは物足りないという人も多いでしょう。七草粥に合わせるおかずは、栄養価が高いものや消化に良いものを合わせることが大切です。例えば、きんぴらごぼう、漬物、ぶり大根や生姜焼きなどが挙げられます。
甘辛いきんぴらごぼうは、あっさりした味の七草粥に合うメニューです。ごぼうではなく、ブロッコリーやさつまいもを使用することも可能なため、冷蔵庫にある余った野菜を使用して作りましょう。
ブリ大根は、野菜と魚を同時に摂取することになるため栄養価が高く、七草粥にも大根が使用されることから味の相性が良いおかずです。
生姜焼きは比較的味が濃いため、七草粥に合わせて食べると食が進むでしょう。豚肉はビタミン類といった栄養素が多く疲労回復効果が期待でき、生姜は血行を促進させて身体を温める作用が期待できます。

七草粥で疲れた胃腸を休めよう

七草粥はいつ食べるのか、というテーマで話を進めてきましたが、お正月に食べるご馳走やアルコールによって疲れた胃腸を休める目的で食べられています。1月7日に食べるものとされていますが、必ず1月に食べなければいけないものではありません。

七草粥や美味しいおかずは、シェフくるでプロのシェフに依頼して作ってもらう方法がおすすめです。希望のシェフを選べるため、利用シーンや人数に合わせてシェフくるの専用ページから予約をしましょう。

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