秋の七草の名前の覚え方!秋の七草の楽しみ方もチェック

2021.09.30

秋にも七草があることは知っていても、秋の七草の名前までは覚えていないという人も多いでしょう。

春の七草とは異なり、秋の七草はスーパーでコーナーが設けられていたりお粥にして食べたりといったイベントがないため、覚えられないという人も多いです。

この記事では、秋の七草の名前の覚え方や秋の七草の意味、七草は食べられるのかどうかについて詳しく紹介します。

秋の七草の意味とは

春の七草は邪気を払うという意味があり、七草粥として食べることが一般的です。

一方、秋の七草は9月頃に咲くため、「夏が終わり、秋が来た」と実感するという意味合いがあります。食べられる春の七草と違い、秋の七草は観賞するものであり、雑炊といった特別なメニューもないため、なんとなく馴染みがない、覚えられない、という人が多いのでしょう。

秋の七草の名前と種類

秋の七草の名前と種類、それぞれの特徴を紹介します。

尾花(おばな)

尾花はススキの別名であり、見た目が動物のしっぽに似ていることから「尾」花と呼ばれています。お月見の際に飾る七草のひとつであり、「生命力」や「活力」「精力」といった花言葉があります。

萩(はぎ)

萩は、お彼岸の時期に供えるおはぎの名前の由来になった花です。「内気」や「ポジティブな恋愛」といった花言葉があります。草冠に秋と書いてはぎと読むため、秋の七草の代表的な花のひとつだといえるでしょう。

葛(くず)

葛は、葛きりや葛湯などでも使用される植物です。葛の根は乾燥させて葛根(かっこん)と呼ばれる薬として使用されていることが特徴です。葛根は、胃腸の機能低下や風邪に効果が期待できるとして、風邪薬に使用され市販薬にも使用されています。また、葛は「根気」や「芯の強さ」といった花言葉があります。

撫子(なでしこ)

撫子は薄いピンク色の花が特徴です。「純愛」や「才能」といった花言葉があります。

女郎花(おみなえし)

女郎花は、非常に美しい花を咲かせることで昔から親しまれており、様々な俳句や歌にも登場します。女郎花は草と根に利尿作用や鎮痛作用があるといわれていることが特徴です。また、「美人」や「恋」などの花言葉があります。

藤袴(ふじばかま)

藤袴は薄い紫色の花で、弁の形が袴に見えることから藤袴と呼ばれるようになりました。花を乾燥させると桜の葉っぱのような香りがするため、香水やシャンプーなどに使用されることもあります。現在は絶滅危惧種となっており、基本的に自然に咲いているフジバカマを見ることはありません。また、「思い出」といった花言葉があります。

桔梗(ききょう)

桔梗は形が綺麗なことが特徴で、武将の家紋として使用されてきました。明智光秀の家紋が有名なため、目にしたことがある人も多いでしょう。桔梗の根は、乾燥させて粉末状にしたものが薬として使用されることがあります。藤袴と同じく、絶滅危惧種に指定されているため、基本的に自然に咲いている桔梗を見ることはありません。また、「誠実」、「清楚」といった花言葉があります。

秋の七草の名前の覚え方

秋の七草はなかなか覚えられないという場合の、簡単な覚え方を紹介します。

秋の七草を語呂合わせにする

秋の七草の頭文字を取って、語呂合わせにする方法です。
頭文字を使用していればどのようなワードでも良いですが、有名な覚え方として以下の2つが挙げられます。
「おすきなふくは?(お好きな服は?)」
「はすきーなおふくろ(ハスキーなお袋)」
自分が覚えやすい語呂合わせを考えてみるのも良いでしょう。

リズムに合わせて覚える

「ハギ・キキョウ クズ・フジバカマ オミナエシ オバナ・ナデシコ」と、5757のリズムで秋の七草を覚える方法もあります。何回も繰り返し声に出すことによって、秋の七草の名前を覚えられるのではないでしょうか。

春の七草の名前や覚え方も

せっかくですので、春の七草の名前と覚え方もご紹介しておきます。

春の七草は以下の通りです。

  • 芹(せり)
  • なずな(ぺんぺん草)
  • 御形(ごぎょう)
  • 繁縷(はこべら)
  • 仏の座(ほとけのざ)
  • すずな(かぶ)
  • すずしろ(大根)

秋の七草と違い、春の七草の名前は覚えているという人も多いでしょう。

秋の七草の方でもご紹介した5757のリズムに乗せて、「せりなずな・ごぎょうはこべら・ほとけのざ・すずなすずしろ」と覚えるのが一般的です。

秋の七草は食べても良いのか

秋の七草は食べられる花もありますが、食べられない花もあるため注意しましょう。春の七草とは異なり、すべての草花を使用して雑炊を作るといったことはできません。
なお、女郎花、桔梗、くずは漢方薬や生薬として使用されているため、食べること自体は可能ですが、美味しい食事として食べるのは難しいでしょう。つまり、七草のうち一部は食べることは可能ですが、七草粥は作れないため注意が必要です。

七草以外で秋の味覚を楽しもう!旬の食材は?

秋の七草は食べられませんが、七草が咲く季節になったら秋の食材で季節を感じましょう。
秋の食材としては以下が挙げられます。



銀杏
サンマ
カツオ

キノコ類
レンコン
サツマイモ
かぼちゃ
秋に旬を迎える食材を使って、秋ならではの食事を楽しむのも良いでしょう。

秋の食材を使ったおすすめメニュー

秋の七草が咲く時期には、旬の食材を使って秋の味覚を堪能しましょう。旬の食材を使った、おすすめのレシピを紹介します。

キノコと鮭のご飯

鮭は切り身を使い、醤油や酒、生姜で下味を付けたら、炊飯器に米、鮭、好みのキノコ類を入れて混ぜます。サツマイモも入れると、子供でも食べやすい甘さが特徴の炊き込みご飯に仕上がるでしょう。

焼きサンマと生姜のご飯

サンマは半分に切って塩を塗って焼き、生姜は千切りにしておきます。炊飯器に米と味噌、水を入れて混ぜ、サンマと生姜を入れて炊きましょう。炊きあがったらサンマの骨を取り、軽くほぐしたら完成です。

根菜類の味噌汁

秋が旬のサツマイモ、ごぼう、レンコンなどを使った根菜類の味噌汁です。また、豚バラ肉を入れるとボリュームが出るため、メインの一品にもなるでしょう。

サツマイモのポタージュスープ

サツマイモを水にさらしてアクを抜き、揚げ焼きにします。玉ねぎとサツマイモ、コンソメと水で煮込んだら、ミキサーでペースト状にして牛乳を加えて完成です。冷製スープでも、温めて飲んでも美味しいでしょう。

秋の食材を使った料理で季節を感じよう

秋の七草は食べられないため、秋に旬を迎える食材を使った料理を作るのがおすすめです。秋の七草が咲く時期には、鮭やサンマ、キノコや根菜類を使った料理で季節の移り変わりを感じましょう。
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