七夕の行事食は「そうめん」! 由来やアレンジレシピを徹底紹介

2021.05.17

七夕は、織姫と彦星が会える日といわれています。
「1年に1度」を繰り返す純愛物語は、誰の胸にも美しく映ることでしょう。

七夕には、短冊に願い事を書いて笹に吊るしたり、折り紙などでさまざまな七夕飾りをつくったりする方も多くいます。
星空の下でそよそよとたなびく笹は、なんともロマンティックですね。

七夕をさらに楽しむために、当日には七夕ならではの行事食を食べましょう。
では、七夕の行事食やその由来、アレンジレシピ、おすすめの調理方法などをご紹介します。

七夕の行事食とは

七夕の行事食は、「そうめん」です。
7月7日は「そうめんの日」としても有名で、そうめんを天の川に見立てて食べる日……とされています。

「そうめんの日」をつくったのは、全国乾麺協同組合連合会。
これは乾麺メーカーの団体で、そうめんの普及を目的として昭和57年に制定しました。

暑くて食欲がない日でもそうめんは食べやすいため、大人はもちろん子どもにも人気のある行事食となっています。

七夕にそうめんを食べると、1年間無病息災で過ごせるといわれています。
ご家庭ならではのオリジナルレシピで、楽しみながら健康祈願をしましょう。

そうめんの由来や伝説とは

日本で7月7日を「そうめんの日」に制定したのは、乾麺メーカーの団体です。
ではそうめんそのものは、いつ・どのように発祥したのでしょうか?

そうめんの由来は古く、奈良時代までさかのぼります。
中国では、7月7日に「索餅(さくべい)」を食べる風習が古くから定着していました。この索餅が日本に伝えられたのが、奈良時代です。
索餅とは、小麦粉をベースに、縄のような形状で編んだお菓子。索餅は日本でもまたたく間に人気になり、同じ小麦粉をベースにつくった「そうめん」へと次第に変化していったといわれています。

ではなぜ、「七夕にそうめんを食べると1年間無病息災で過ごせる」といわれているのでしょうか。
それは、そうめんの元となった索餅の伝説から由来しています。

昔の中国で、帝の子どもが熱病で亡くなりました。その後、中国に熱病が流行したことから、「亡くなった子どもが霊鬼人となって病気を流行させている」と噂されるようになりました。
どうにか事態を鎮静化されるため、その子どもが生前好きだった索餅をお供えしたところ、病気の流行が鎮静化。子どもの命日が7月7日だったことから、中国では「7月7日に索餅を食べると1年間無病息災で過ごせる」といわれるようになったそうです。
索餅は、その後日本で「そうめん」として変化していったことから、言い伝えの内容も少しずつ変化して「七夕にそうめんを食べると1年間無病息災で過ごせる」とされたのです。

細く美しいそうめんは、機織りに使う糸に似ています。
このことから、「機織りが上手になりますように」と願いながらそうめんを食べれば、織姫のように機織り(芸事)の腕が上達する……ともいわれています。

日本に索餅が伝来したのをきっかけに、長い歴史の中でさまざまな言い伝えをされるようになった「そうめん」。
おいしいだけではなく見た目も美しい、夏にぴったりの行事食です。
七夕にはそうめんを楽しみながら、遠い伝説や言い伝えにご家族で思いを馳せてみましょう。

そうめんのアレンジレシピ

そうめんの定番の調理は、お湯でゆでてつゆにつける……という方法。
シンプルだからこそ、鼻に抜ける小麦の香りがクセになりますね。

定番の食べ方でももちろん良いですが、七夕という1年に1回の行事には、ぜひオリジナルレシピでワンランク上の楽しみ方をしませんか?

トッピング

七夕の行事食である、そうめん。
せっかくなので、トッピングは七夕の伝説にちなんだものにしましょう。

たとえばオクラを縦に切れば、あっという間に星形に。
茹でたにんじんや、ハムを型抜きするとさらにカラフルになりますよ。
仕上げには、粒上のコーンを散りばめて。
そうめんを川のように流線上に盛り付けをすれば、“天の川に浮かぶ満点の星空”の完成です。

他にも、赤パプリカ、黄パプリカ、カニカマ、かまぼこ、ミニトマト、錦糸卵、鶏ささみなどもおすすめです。ぜひご家族で買い物に行って、楽しみながらお選びください。

大人向けのがっつりしたトッピングなら、味付けしたうなぎやお肉などもおすすめです。
みょうがや大葉を添えれば、大人のスタミナメニューの完成。
暑い夏でも、思わず食欲がそそられますね。

つゆ

つゆは、つけめんのように液状のものを用意しても良いですが、ジュレ状にすれば見た目がとても涼やかになります。

ジュレにするために必要なものは、ゼラチン。
めんつゆを70℃以上に沸騰させ、あたたまったらゼラチンを混ぜましょう。
スプーンなどでよくかき混ぜて、容器にうつします。
この時点ではまだ熱いので、粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やして固めてください。

数時間ほどでゼリー状に固まりますが、盛り付けるときにはひと工夫。
あえてスプーンで崩しながらすくうことで、宝石のような輝きが楽しめますよ。

そうめんを使った本格料理を楽しむなら

七夕を盛り上げる行事食、そうめん。
アレンジのレパートリーが幅広い分、どう作ろうかレシピに悩んでしまう方も多いでしょう。

手軽に、本格的なそうめん料理を楽しむなら、「シェフくる」におまかせください。
「シェフくる」は、ご家庭にプロのシェフが伺い、目の前で調理をするサービスです。

メニューはすべてシェフにおまかせ。食材も、すべてシェフがプロの目で厳選して持参します。
無病息災を願う行事食として、あるいはお誕生日のイベントに、友人たちとのパーティーに……「シェフくる」の使い方は無限大です。

まとめ

七夕の行事食、「そうめん」。
古代中国のお菓子を元に、日本でも形を変えて広まっていきました。

織姫と彦星のロマンティックな伝説の一方で、無病息災の効果があるとされたり、芸事が上達するといわれたり、そうめんにはさまざまな「パワー」が宿っていることがわかります。

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