「求人ボックス」が行ったアンケートによると、調理師・料理人の平均年収は約408万円。国税庁から公表されている日本人の平均年収は約467万円なので、平均よりもやや低めといえます。
調理師・料理人として働いている人は、「自分の料理で誰かを喜ばせたい」とやりがいをモチベーションにしている場合も多いですが、それにも限度はあります。生活水準を上げたい、自分の店を持つための準備資金を貯めたいなど、理由は様々あるでしょうが、ある程度スキルや時間に見合った給料、年収を稼ぎたいというのも本音でしょう。
そこでこの記事では、調理師や料理人が年収や給料を上げるための方法を紹介していきます。経験を積むことで腕が上がり、それにつれて収入も増えるのが一般的ですが、ここで紹介する方法を取り入れて、そのスピードをさらに早めることも検討してみましょう。
海外で経験を積む
調理師・料理人としてその料理の本場で経験を積むというのは簡単にできることではありません。それだけに大きな効果も期待できるわけです。お客さんに向けてのアピールとして効果は絶大。採用や契約においても、自分で店を持つ場合でも、大きなアドバンテージが期待できます。
海外に住むとなると大きな決断になりますが、料理の修行をしながら同時に働く場所と給料を得られるというのはとても魅力的です。一過性の旅行では感じ取れないその土地ならではの空気感や人情に触れることもできます。本場の料理に通じることで、日本との違いを直に感じることができ、自分ならではの味を追求する上でも役に立つでしょう。
語学力を磨く
チェーンのファミリーレストランと富裕層が通うような格式の高い店とでは、そこで働く調理師・料理人の年収にも差がつきます。給料を上げる・年収を増やすことを目指すのであれば、そうした格式の高い店や高級店の料理人として働くのが王道と言えます。
ただしそうしたお店には、当然のことながら応募者もたくさん集まり、その中から選ばれるのは簡単ではありません。経験や実績の詳細が問われますので、調理師・料理人としての経験が浅い場合には苦戦を強いられるでしょう。
そんな時は、料理以外の特技を活かすことも考えるべきです。使えるモノは何でも使いましょう。
「語学力」というのはその点、あなたの履歴書に大きなメリットを付け加えてくれます。格式の高い店には海外の富裕層も多く訪れます。雑談や料理の説明などを英語でできれば、店にとってもありがたい、欠かせない存在になることができます。
東京のお店で働く
料理人の平均年収は約408万円と先ほど書きましたが、これはあくまで全国平均で、内訳を見ると、地域によってばらつきがあります。
東京に限って言えば、調理師・料理人の平均年収は約490万円と跳ね上がります。
その分、生活費もかかりますが、都会には食通も多く、有名店がしのぎを削り、そうした中で日夜刺激を受けることで、料理人としての成長も期待できるでしょう。
知名度を上げる
調理師・料理人として年収を増やしたいなら、「個人」としての知名度を上げることも意識しましょう。
「〇〇店に勤めている料理人」ではなく、あなた自身のことを世間に売り込むのです。
現代は、個人が知名度を上げる方法に事欠きません。 SNSを活用するのです。
たとえばYouTubeに顔出し名前出しでレシピや料理動画を投稿し名前を売ります。
料理と相性の良いSNSといえばInstagramも有名です。作った料理を綺麗に写真にとって投稿し、興味を持った人にレシピや作り方を共有します。
ファンがつけば、発信力のある料理人として価値を高めることができます。
また社交力に自信があるなら料理教室を開くとか、出版社に料理本を売り込むとか、料理というスキルがものを言いますので、普通の人よりできることはたくさんあります。
独立して自分の店を出す
調理師・料理人として雇用されている状態では、どうしても収入に上限があります。
年収をできるだけ増やしたいなら、独立して自分のお店を持つという選択肢があります。
リスクもありますが、ビジネスとして軌道に乗れば、年収の上限はなくなります。
しかし、自分の店を出すには様々な障壁を乗り越えなければなりません。
マネジメントやマーケティングの知識が必要になりますし、内装などのデザイン面も考える必要があります。食材調達の方法も自力で確立しなければなりません。人を採用する側になれば、そこでの苦労もたくさんあります。資格や登録など書類についての知識も必要になります。
とはいえ、障壁があるからこそ、そこを乗り越えた時に喜びもあり、収入増にもつながるわけです。
副業をする
ここまで調理師・料理人としての給料、年収を上げる方法を書いてきましたが、いずれも効果が出るまでに時間のかかるものばかりでした。
長期計画でそれらを目指すのは良いとして、もっと手っ取り早く年収を増やす方法を探している方もいらっしゃるでしょう。
それには「副業」という手があります。
副業といっても、もちろん怪しいものではありません。料理人として、料理の世界でできる副業のことです。
料理人の副業として人気なのが、出張シェフサービスです。店舗以外の場所に料理人が出向いて料理を作り、ふるまうサービスです。
私たち「シェフくる」も、厳選されたプロの現役シェフが一般のご家庭やパーティースペースにうかがい、その場で料理を作って提供します。
自宅などでプロの料理を食べたいお客様が相手になります。
メニューも金額も自分で設定でき、作るものは事前に決まっているので食材ロスも減らせます。シフトなどもなく、自分の都合の良い時間で登録できますので、スキマ時間を活用して収入アップを実現できます。
まとめ
調理師・料理人は一般的に給料が高いとは言えません。
年収が高い店に転職するのも一つの方法ですが、給料が良い店は料理人からの人気も集中するため、簡単に採用されるわけではありません。
長期計画を立て、上記の方法で年収アップを目指すのが王道ですが、今の収入を増やしたいのならば、出張シェフサービス「シェフくる」へのご登録も検討してみてください。
月会費や登録料などは一切必要ありません。
自分の料理を食べた人が喜んでくれる、その姿を間近で感じられるのも、シェフくるならではの調理師・料理人の醍醐味です。