七草がゆはなぜ食べる?由来や地域の違いも紹介!

2020.12.09

「七草がゆ」を食べたことはありますか?

「正月は豪勢にするけれど、七草がゆまでは手が回らない」そんな方も多いのではないでしょうか。

でも七草がゆには意外と深い歴史があるんです。知ればきっと食べたくなる、七草がゆの小話を紹介します。

七草がゆの由来

七草がゆを食べるのは1月7日の「七草の節句」。なんと平安時代から続く行事だそうで、「枕草子」にも記述があります。

「七草の節句」は、ひなまつりの「桃の節句」、子どもの日の「端午の節句」、七夕まつりの「七夕の節句」、お月見をする「重陽の節句」と並ぶ五節句のひとつ。季節を祝う行事として、古来から大切にされてきました。

雪の間から顔を出した七草を摘んで食べると、邪気をはらって健康に過ごせるといわれ、1年間の無病息災を願って七草がゆが食べられます。

 

七草がゆの作り方

七草には「春の七草」、せり、なずな(ペンペングサ)、ごぎょう(ハハコグサ)、はこべら、ほとけのざ(コオニタビラコ)、すずな(カブ)、すずしろ(ダイコン)を使うのが一般的。

1月7日が近づくと、八百屋やスーパーなどで「七草セット」がよく出回ります。

1月6日の夜に「七草なずな 唐土の鳥が、日本の土地に、渡らぬ先に、合わせて、バタクサバタクサ」などと歌いながら七草を刻み、当日の朝におかゆへ入れて、朝食としていただくのが正式だそうですよ。

七草はおかゆと一緒に煮込むのでなく、別にゆでておき、最後に合わせると緑色がきれいになります。

 

地方によっても異なる七草がゆ

春の七草を使うのが一般的な七草がゆではありますが、地域によってもばらつきがあります。

東北や長野などの豪雪地域では「若菜摘み」は不可能! 春の七草に限らず、「手に入る7種類の野草か野菜」とザックリした基準にしている地方が多いです。ニンジンやゴボウ、ワラビ、セリ、干し柿、油揚げ、凍み豆腐などが入ります。

近畿地方などでも七草のいずれかがネギや春菊などに置き換わる場合があります。

変わったところでは、大阪には「7種類の野草」ではなく「7株のナズナ」にしている地方が。ナズナ、つまりペンペングサがたくさん入ったおかゆを想像すると、なんだかほほえましいですね。

おかゆでないものを食べている地域も多く、栃木や千葉では白米に刻んだ七草を加えた菜飯が食べられています。九州では具沢山の雑炊になる場合もあり、ブリの切り身や鶏肉、鯨肉などが入ることもあります。

富山や石川では、もはや「七草がゆ」の面影なし。おかゆではなく、ぜんざいやおしるこが食べられています。

 

七草がゆを食べて無病息災を祈ろう

食べ慣れない野草がたくさん入っていることから、青臭さを感じてしまったり、苦手な方も多い七草がゆ。でも地域によってバラエティ豊かなところを見ると、美味しく食べやすくカスタマイズしてもいいのかもしれませんね。

長い歴史のある七草がゆ。おひなさまや七夕を祝うように、今年は七草がゆで季節を楽しみながら健康でいられるようお祈りしてみませんか?

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